中小企業を対象とした人材育成研修や、経営者さま向けのコンサルティングをおこなう日本創造教育研究所(日創研)は設立して30年目以上が経つ。「人と企業の成功づくり、中小企業の活性化」を第一目的とした150種類以上の学習カリキュラムを有していながらも、最新の研修を日々追究し、開発し続けている。開催研修には様々な企業から年間30,000名が参加するという。
人財教育のプロともいえる日創研はLINEの採用管理ツール『next≫』を導入したことで、どのような変化があったのだろうか。採用担当の野上欣雄さんに詳しいお話を伺った。
株式会社日本創造教育研究所
設立 1987年3月
資本金 9,000万円
社員数 140人
事業内容
- 中小企業の活性化を目的とした、あらゆる階層への研修業務。
- 経営者から、新人までの教育プログラム(約150種類)の実施。
- 人財育成に関する各種研修の開催(階層別・職能別)
- 起業家養成スクールの開催
- ビジネススクールの開催
- 企業内研修インストラクターの育成・指導
- 経営診断及び指導
- 月刊『理念と経営』の出版・販売
- ビジネス書籍の出版・販売
- 教材開発及び販売事業
企業サイトURL (https://www.nisouken.co.jp/)
新卒採用担当 野上 欣雄さん
新卒採用担当 野上 欣雄さん
- 中途入社(2009年入社)
- 大阪、東京、名古屋、福岡などの多拠点による採用設計を主に担当
- 新卒・中途・パートの採用担当の他、総務業務も兼務
インタビュアー:アローリンク 石丸
カメラマン:アローリンク 北嶋
目次
ナビの費用対効果に不安があった。従来の採用手法を変えなければと不安だった。
ーーーーー「next≫を導入する前は、どのような採用課題を抱えていましたか。」
野上:「色々ありますが、一番はナビの費用対効果ですね。4年くらい前からですかね。少しずつグリップできないな・・・と感じることが増えまして。」
ーーーーー「なるほど・・・。掲載されている企業の数がこの4年で急増しましたからね。具体的にどれくらい変化がありましたか?」
野上:「景気があまり良くなかった頃は、オプションとか何もつけなくても1000名ほどのエントリー、そこから4~5人の内定承諾のイメージでしたね。
近年だと、エントリーが100~200ほど。本当に激減。そこから会える人数は50以下。しかも、予約からの参加率にかなりムラがあるんですよね。30名予約からの5名参加とか。
全く、予測できないのも結構ストレスでした。ナビは安かったとしても、一定の手間がかかるので、費用対効果にはかなり負担を感じていました。」
ーーーーー「環境によってそこまで変化するんですね・・・。10分の1とか考えられないです。」
野上:「かといって、選考のレベルも落とせないですよね笑
我々のお客様はほとんどが会社の経営者の方になるので、そういった方々にやっぱりさすが日創研だなと思われるようにしたい。となると、当然、数合わせの採用はできないんですよ・・・。
となれば、優秀な方を採用するために大手と戦うのは避けられないんですよね。であれば、アナログではあるんですが、直接接点が持てるイベントに出ようという流れになりました。」
ーーーーー「当社も同じ考えです。」
野上:「それで、そのままナビやめました。」
ーーーーー「え!?ナビやめちゃったんですか?結構勇気いりますよね?」
野上:「はい、勇気はいりましたね。なので、その時は電話とメールだけで学生と連絡とっていたんですよ。ただ、メールだと取りこぼしがかなり多いですね。途中で連絡つかなくなる。電話も嫌いな学生が非常に多いらしい。そんな中、next≫にたどり着きました笑」
ーーーーー「ありがとうございます!」
毎日サポートの方に電話して質問していました
ーーーーー「next≫導入した直後はいかがでしたか?」
野上:「next≫はできることが多すぎるので、結構最初は戸惑いました。一回使ってしまえば、すぐ分かるんですけどね。予想してたよりはスムーズに導入できましたよ。ただ、思い付かないような機能の組み合わせについては、サポートの方に具体的にその都度教えていただきました。」
ーーーーー「それは良かったです! 確かに、サポートはかなり大事ですよね。」
野上:「最初の方は毎日連絡してましたね笑 伝えている最中に、その場で修正してくださることもあったので本当に助かりました。」
ーーーーー「こちらこそ、沢山質問してくださって本当にありがたいです。その一つ一つがマニュアルになりますから笑 」
合同企業説明会で会った瞬間に、何かしら連絡がとれてしまうLINEって本当に便利だなって・・・
野上:「合同企業説明会に行くと、プリントアウトして個人情報シートがもらえるんですが、これをデータとして入力し直すのが面倒すぎる。
一部ですが、学生さんが複写式の用紙に一生懸命、名前とかメールアドレスとかを何枚も書いて、それをちぎって企業に渡す、いまどき信じられないシステムあるじゃないですか。いろんな社員内で手分けして入力するんですけど、不憫な作業ですよね。
名前、何て読むのかな?メールアドレスが間違っていてエラーで返って来る・・・。この番号8かな?5かな?
一生懸命やってもらって申し訳ないんだけど、いろんな部分で何重にもマンパワーがかかるなと。」
ーーーーー「その作業したことあります・・・。同期や先輩に、どう読めるかを確認しながら入力してました笑」
野上:「あるあるですね笑 その反面、会ってQRコードかざすだけで、何かしら連絡を取れるLINEって便利だなと思って。
もちろん、next≫のような付加機能がないとかなり厳しいですけどね。CSVでデータ抽出ができるのは助かります。情報を学生に入力してもらう仕組みがないと、一人一人に情報について聞く工程と、トークから情報をコピペする工程が必要になりますけどね。手入力よりはマシですが。」
ーーーーー「そうですね。今更、手入力は嫌ですね。スマホネイティブな就活生にはなおさらマッチしないと思います。説明会後のアンケートをLINEで入力してもらうと便利ですよね。」
合同説明会から自社説明会への申し込みがスムーズに!
ーーーーー「合説で母集団を集めて、そのまま内定までnext≫を使っているのでしょうか」
野上:「そうですね、内定というよりかは、内定者フォロー含め入社まで使っています。
学生さんはスマホを手放さずに持っているので、何かちょっと不安なことがあるとすぐに連絡をくれるのは良いですね。また一人ではなく複数人で管理しているので、誰かしらが気づいたらすぐに連絡することもできますし。返信の速度や、細かい連絡に気をつかっていたからか、自社説明会への申し込みがスムーズになりました。
合同説明会等から次回選考への歩留まりが大きな課題だったのですが、導入前は30名中5名ほどだったのが、next≫導入によって30名中10名と2倍に。
ただ、効果を一番実感したのはその後の辞退率。辞退者は25名中8名だったのが、今年は2名だけ。辞退率に関しては明らかな変化を実感しています。」
ーーーーー「おおお!それはとっても嬉しいご報告です!」
野上:「自社説明会へ行こうかと悩んだ時に、行こうと思うような関係性をつくりやすくなっているのかもしれませんね。」
プレミアムリッチメニューを上手く活用したい
ーーーーー「next≫を今後どのように使っていきたいですか?」
野上:「QRコードを読み込むまでは良いのですが、その後の個人情報の回収の部分の改良ですね。
合同説明会などの際に、登録までのオペレーションを徹底するのがなかなか難しい。LINEはグリップが強いSNSですが、本名などを登録してもらえなければやはり意味がないですからね。
逆に言えば、LINEは繋がってしまえば勝ちというか、最初の友達登録の数の成果にかなり影響を与えると思っています。」
ーーーーー「必ずチェックするアプリですもんね、LINEって。個人情報取得までが大事と」
野上:「そうですねー。なので、オプションのプレミアムリッチメニューで、個人情報を入力しないと、リッチメニューのコンテンツが見られないように作りこもうと思います。」
ーーーーー「見えなくすると登録しかできることがなくなるので結構オススメですよ! あとは、卒業年度や業種で分けたり、選考段階によってメニューを分けるのもGood。内定者向けのメニューもかなり人気ですね。」
野上:「なるほど!次年度はカスタマイズしてみます。」
定期コラムによる認知と教育。LINEとの相性は抜群。
ーーーーー「next≫を使ってて一番感動した機能は何ですか?」
野上:「コラム! シナリオ機能で、自動でコラム配信できるのがかなり強い」
ーーーーー「コラムは野上さんが作ってるんですか?」
野上:「そうですね。会社の売り込みは一切しない形のテイストの内容で、10週間追いかけています。
色々、試してみたところ、週に2~3回全体向けのメッセージ送るとブロックされますね。学生さんにとって有益な情報を週に1回送るのがベストかなと。もちろん、曜日や時間はバラバラにしています。」
ーーーーー「学生の反応について色々検証されているのですね。非常に勉強になります。ちなみに学生にとって有益な情報ってどんな内容なんですか?」
野上:「就活の時に知ってたら良いな・・・という内容ですね。就活生にとって有利かな、これは見ておいた方がいいな、という内容を10本中8本。残りの2本は会社の簡単な話。
とにかく、学生さんにPRばっかりくると思われないようにすることが大事です。」
ーーーーー「参考になります。定期配信の内容は送りたい内容よりも、相手が必要である情報を提供するのが大事なんですね。」
野上:「そうですね。採用活動って未来のお客様作りだと思っているので、お会いする全ての学生さんにどう思ってもらうかはすごく大事だと思うんですよ。当社のお客様の企業でお世話になる学生さんもいらっしゃるかもしれませんし、学生さんに寄り添った採用活動ができないと、当社に入社しなかった99%の学生が社会人になった時に『日創研の研修は嫌だ』という結果になりえますからね。
これを『日創研ならよかったです!』という反応にするために、学生さんのためになる採用活動にしたい。そのための施策としてシナリオ機能は大きな可能性を秘めていると思いますよ。
野上さま、インタビューありがとうございました!
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