企業から内定通知をもらったにもかかわらず、学生が内定を断ってしまうことを、内定辞退といいます。
内定辞退が増えてしまうのは、企業にとって喜ばしいことではありません。
なぜ辞退者が増えてしまうのか、また辞退を防止するにはどのような対策をとると良いのか、考えてみましょう。
目次
学生に内定辞退をされてしまう原因
せっかく受け取った内定を、学生が辞退してしまうのは、次のような原因が考えられます。
企業の魅力・強みが学生に伝わっていないから
学生は、就職活動を行うとき、企業に対して志望の優先順位をつけて応募します。このとき、第一志望から第五志望程度まで決めることが一般的です。
企業の魅力が学生にうまく伝わらないと、この志望順位がどうしても下がってしまい、内定をもらっても志望度が高い企業へ流れてしまう傾向がみられるのです。内定を辞退されるということは、その学生にとって志望順位が低かったことを表しています。
また、公表されている企業情報が少ないと、どのような会社なのか理解しにくいため不信感を抱いてしまい、魅力を感じづらくなることもあります。
少子化の影響で、現在の就職活動における市場は「売り手市場」と呼ばれています。売り手市場とは、企業の求人数よりも学生数の方が少ないことを指します。
学生は、一人平均数十社の企業に応募しますので、同じ時期に複数の企業から内定を受ける可能性もあります。この場合に、魅力を感じない企業からの内定を辞退してしまうケースが起こるでしょう。
社員の態度に不安を感じたから
応募時の人事担当の応対や、面接時の面接官の対応を、学生はとても良く観察しています。
それは、学生自身がこの会社で働き始めたときの様子を想像するからです。
裏を返していえば、対応が悪い場合に、学生は企業に対して前向きな気持ちが持てなくなってしまいます。
社員が働く姿を見て、学生は企業の雰囲気を判断します。
社員の対応が不適切であれば、入社してからのことを想像したとき、このような環境で働けるのだろうかと不安になり、ひいては自信をなくして内定辞退に繋がることがあるのです。
内定期間が長すぎたから
早い段階で内定をもらった場合、内定期間に他の会社と比較してしまうことがあります。
本当にこの会社でいいのか、ほかに条件がいい会社があるのではないかなどと考えてしまうのです。
また、ほかの業種に興味が湧いたり、働き方そのものに対する考え方が変化したりするケースもあり、結果として内定辞退につながる可能性もあります。
内定辞退の防止策とは?
内定辞退が起こる原因をいくつかあげてみましたが、少しでも辞退する学生を減らすにはどのような対策をとると効果的なのでしょうか。
自社の魅力・強みを伝える機会を増やす
パンフレット等で伝えられる企業の魅力に加えて、社員から直接魅力を伝えられる機会を増やしてみましょう。
具体的には、説明会を増やす、パンフレット以外のノベルティを作成する、自社のサイトやTwitter・Youtubeなどを活用する、インターンシップや会社見学会を開催する、などの方法が考えられます。
これらの手段を通して企業について深く理解してもらい、企業で働くイメージを持ってもらえれば、学生にとって魅力が増し、志望度が高まることでしょう。
また、同じ大学の先輩が所属している企業であれば、大学の就職課を通じて会社訪問を希望する学生もいます。このときに、同じ大学ならではの共通点を話すことができれば、学生も企業に対して高く興味を持ってもらえるかもしれません。
学生は、就職という大きな不安を抱えながら就職活動を行っています。そんな不安をとりのぞけるように、学生を歓迎する態度を見せると良いでしょう。
学生への関わり方に細心の注意を払う
学生にとって、面接官は企業の代表であり、面接官の対応=企業の対応という認識を持っています。
学生に対して、上から目線の話し方をしたり他社の批判をしたりしてはいけません。
内定の連絡をするときも、電話やメールの対応が例文通りのフォーマットのみで送られてくると、本当に自分が内定したのかと不安に思ってしまうこともあります。
この場合、内定を出した理由を一言添えると、学生の立場に立った対応ができているとして、学生からの信頼が上がることでしょう。
就職活動中は、学生はとても神経質になっています。決して後ろ向きな態度をとることなく、学生への関わり方に気を配るのがマナーといえるでしょう。
内定通知後もしっかりコミュニケーションを取る
内定辞退を防ぐには、内定通知をしてからも定期的に学生と連絡をとり、入社日までコミュニケーションをとることが重要です。
定期的に連絡をとる、食事会や懇親会を開く、面談をする、内定者に向けてのインターンや研修などを行うなど、内定者のモチベーションを維持する対策をとるようにしたいものです。
内定者同士が会うことで、入社後に同期として働いていくうえでの絆も生まれやすくなります。
内定者への連絡をとるのに、採用管理ツールnext≫を導入してみてはいかがでしょうか。
学生に馴染みの深いLINEと連携したサービスで、操作がしやすいツールです。
従来のメールなどでの連絡よりも学生が反応しやすいことで、スピーディーに採用業務が進められます。
LINEは、実に学生の98%が使用しているSNSで、連絡手段として最適です。
企業にとっても、採用時のコスト削減や内定辞退率の低下など、さまざまなメリットが得られます。
ぜひ、next≫の導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
まとめ
内定辞退を防止するために、企業側ができる取り組みはたくさんあげられます。
企業・学生双方が受けるメリットが大きくなるよう、ここでご紹介した取り組みを実行し、学生が安心して入社できる環境整備を進めていきましょう。
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