3月からの採用活動に向け、企業も就活生も本格的に準備をし始める時期になりました。
とはいえ、ITの進出や新型コロナウィルスの影響で例年とは異なる採用方法を取り入れる企業も増え、学生も人事も混乱している人は多いのではないでしょうか。
この記事ではオンライン採用におけるSNSの利用を検討中の人事の方に向けた「SNS採用の基本や準備すべきこと」について解説致します。
目次
SNSの準備を行う前に…
「いざ!オンライン採用をスタートしよう!」としょっぱなからアカウント作成をしようとしているのなら、ちょっとストップ!
SNSの価値を最大限に発揮するため、まずは準備として以下のことを実施していきます。
採用計画を立て、ゴールを決める
ほとんどの企業では「いつ」「どの部署に」「何人くらい」「どんな人を」「どのような流れ(選考フロー)で」採用するかといった採用計画を立てるところから始まります。
選考フローはオンライン・オフラインによって内容が異なる場合もありますが、部署の配属や採用人数はオフライン(対面)と同じ計画方法で問題ありません。
採用計画における最終ゴールは入社することで、SNS採用はあくまゴールに向けた補助ツールだからです。
例えば「4月にオープンする新店舗に10人採用したい」という目標があったとして、
- いつ :4月まで
- どの部署:新店舗
- 人数 :10人
- どんな人:コミュニケーション能力の高い人
上記の4つは最終ゴールです。目的を達成させるためにSNSをどのように活用するのか分析することが準備のポイントです。
SNS採用の目的、目標もしっかり決める
採用計画のゴールが決まったら、次は「なぜSNSで採用活動を行うのか」の理由を明確にしておきましょう。
わざわざSNSを利用せずとも目標を達成できる見込みなら、「なぜSNS採用を行いたいのか」を深掘って追求しましょう。
集客を行いたい、広告として利用したい、ブランディングを目的としている、事務作業の効率化など、SNSの利用目的を決めます。
ただ人気のSNSを利用すれば人が集まるわけではないので気を付けましょう。
採用計画に合った適切なSNSアカウントを開設する
では先ほどの例えをもとにその後の流れを説明します。
例年通りであれば3月までに6人の内定承諾がとれる見込みで、残り4名の内定承諾をSNS採用で獲得する必要があるとします。
平均で5人に1人が内定承諾をしてくれるとすれば、SNSで約20名以上の新規集客を行うことが最低限のゴールになります。
では、約20名以上の求職者に対してダイレクトリクルーティングをしやすいSNSは何があるでしょうか。
Twitte(ツイッター)
広い世代で利用され、情報の拡散力は他のSNSに比べて群を抜いて高いことが特徴のSNSです。
Twitterは強い拡散力と、情報のリアルタイム性(情報鮮度)が強みのため、政治家や著名人も情報発信ツールとして利用しています。
投稿内容のシェアがボタン1つで行える手軽さや、シェアされた記事が関連する人のアカウントに表示される仕組みなど、採用活動には非常に有効なSNSです。
TikTok(ティックトック)
2017年にリリースされ、短期間で爆発的に流行した動画コンテンツを扱うSNSです。
他のSNSとの大きな違いは「音楽に合わせて動画を撮る」ことが楽しみ方のひとつとなっており、流行っている楽曲を利用するだけで幅広いリーチの見込めるメリットがあります。
アカウントを開設したてでも、上手くいけば1000人以上に動画を閲覧してもらえるチャンスがあるため、広告利用としても効果を発揮します。
こちらもTwitterと同様にシェア機能がついているため、拡散力が見込めます。
また、社内の様子を発信することでブランディングの効果もあります。
この他にブランディングを目的とするならばInstagram(インスタグラム)、作業の効率化や内定辞退阻止にはLINE(ライン)と、目的によって利用するSNSを変えていきましょう。
アカウントの運用方法や担当者を決めておく
ほとんどのSNSではアイコンの設定やプロフィールの掲載が可能です。
企業ロゴをアイコンにするのか、人物を利用するのかアカウントを運用するにあたっての戦略も必要です。
詳しくはまた別の記事でご紹介致します。
また、SNSを更新したり、DMの返信をするなどアカウントを動かすのも全て作業が必要です。
更新することに時間を割いてしまい、他の業務が疎かになってしまっては本末転倒です。
事前に役割や担当を決めておき、スムーズな運用を心がけます。
SNSは“足りない部分を補う”ために使うこと
まとめると、SNS採用を始めるにあたって最低限必要なことは以下3つ。
- 採用計画と目標(ゴール)を決める。
- なぜSNS採用を行うのか。SNSの目的を明確にする。
- 目的に合ったSNSの運用準備をする。
「オンライン採用でSNSを使うことでどうなりたいか」を理解しておくと良いでしょう。
また、不特定多数の人に手軽に情報を届けることができるのがSNSの特徴ではあるものの反対に相手に対して不安や不信感を与えてしまう可能性もあります。
SNSに依存せず求職者と直接コンタクトをとったり、寄り添うことが成功の秘訣です。
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