企業の人事担当者の課題のひとつである、新卒採用業務。「効率よく新卒採用を成功させたい」と思われていることでしょう。
新卒採用を効率化させるためには、「具体的に何を目標にしながら行えばよいのか」悩ましい課題でもあります。
ここでは、新卒採用の目標を達成するためにKPIの設定方法や導入事例を紹介します。
目次
【おさらい】KPIとは
KPIとは、「Key Performance Indicator」の略で、日本語にすると「重要業績評価指標」のことです。企業では、業績目標を達成するために、具体的な数値でKPIを設定することが重要となります。
KPIは、一定の期間を定めて計測や測定を行います。通常は月次で計測を行いますが、週次や日次で行う場合もあります。また、具体的に「〇%」「〇件」「〇人」と、目標となる数字を当てはめて設定を行います。
このようにして、KPIは期間ごとに定めた目標に対してパフォーマンスが評価されるため、成績に応じた対策を素早く行うことが可能です。改善策の策定と実地により、改善の効果が期待できます。
採用関連のKPI例
では、人事、採用部署における、KPI例をご紹介しましょう。ここでは、採用計画と、その目標に沿った採用活動が行われているかどうかが確認できる指標になります。
採用活動において使われるKPIには以下のようなものがあります。
・応募に至るまでのKPI
自社SNSのフォロー数、イベント集客数、セミナー集客数、などの細分化されたKPI
・採用本番のKPI
採用人数、採用単価、採用に要する期間、応募人数、面接設定数、内定承諾数、内定辞退数、採用後の定着数、など
「募集~応募まで」「面接~採用まで」「採用後」などのタイミングによって設定するKPIは変わります。
KPIを設定することで、採用目標達成までの進捗度合を管理できるのです。
採用活動にKPIはどう設定すべきか?
具体的に、採用活動に対してKPIをどのように設定すればよいのかを説明します。
KPI設定のポイント
KPIを設定する際のポイントとして、まず数や値などの具体的な設定でなくてはなりません。「○人」や「○件」など、具体的に数字で表せる指標を設定することで、「達成度(〇%)」を確認することができます。
次に、初めから高すぎる指標を設定してしまうと、意味をなさないため、達成できる指標を設定することがポイントです。高すぎるKPIを設定すると、測定したパフォーマンスが「低い」と判断されてしまいます。
そうなると、モチベーションが下がってしまいますよね。
目標達成までのフローに必要なKPIを設定しなくては意味がありません。
これらのことから、KPIの初期設定がいかに重要であるかが理解できます。
採用項目に何を重視するかでKPIは変わる
2つのケースで見ていきます。
・優秀な人材の採用を目標とする場合
採用者のスキルやモチベーションなど、質を重視したい場合は、「面接設定数」と「内定承諾数」が指標となります。
この場合、書類選考の段階で採用に至る条件を狭くしていることが考えられるため、選び抜いた応募者と面接設定が行えているかが、重要ポイントです。そのため、「面接設定数」は100%近くを目指したいところです。
また、高いスキルを持った人材であれば、多数の企業からの内定を得ていることが考えられます。いかに自社の内定を承諾してもらうかが重要となり、「内定承諾数」も設定しておく必要があります。内定後もポイントとなってきますね。
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・採用人数の確保を目標とする場合
「面接設定数」と「面接した人数から見た入社率」が重要です。
多数、採用する場合は、その分多く面接を行うことになります。そのため、「面接設定数」も高くなります。この時、設定する数字が高すぎると、「達成難易度が上がってしまう」おそれがあるため、達成可能な数値を設定しましょう。
「面接した人数から見た入社率」を設定することで、育成型の面接ができているかどうかがわかります。広いターゲットの中から多くの内定者を出し、内定を承諾させるには、高いマネジメント力が必要です。
内定までのやりとりや面接といったプロセスの中で、いかに自社の魅力を伝えられるかが重要でしょう。
一度設定したKPIでも、定期的に達成度合いの確認をし、状況に応じて修正をすることも必要です。
また、KPIの進捗度合いを、「歩留まり」といい、歩留まりが高い(良い)・低い(悪い)などと表します。しかし、「歩留まりが高い=採用活動が成功している」というわけではありません。
たとえば、採用したいターゲットの「質」を重視する場合は書類選考の通過目標値を20~30%と低く設定します。
採用したいターゲットの「人数」を重視する場合は書類選考の通過目標値を70~80%と高く設定します。
目的に応じて歩留まり率が変わるので、目標値と歩留まり率をしっかり認識しておきましょう。
まずは身近なKPIを設定からはじめる
まずは目標につながるKPIを設定して、数値や達成率を記録しましょう。ただし、多すぎる目標やKPIは報告や管理に手間がかかりすぎ、疲弊に繋がります。
また、KPIを設定しただけでは企業に合った人材採用に繋がるわけではありません。設定したKPIの進捗度合いを定期的に確認する必要があります。
達成に至っていない場合は、細かいプロセスに落とし込んで指示を出すことも大切です。
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まとめ
企業の採用重点項目に合わせた最適なKPIを設定し、定期的に進捗を確認することで、採用の効率化を図りましょう。
採用活動ツール「next≫」の導入で学生の情報収集と管理を一括化すると、より効率化することができます。
新卒採用の効率化を考えている企業様は、ぜひ導入を検討してみてください。