ダイレクトリクルーティングは、企業側が求職者に対して積極的にアプローチを行う「攻め」の採用手法です。
これから初めてダイレクトリクルーティングを実行しようと考えている企業は、すでに結果を出している他社の成功事例を参考にすることが、理想的な結果を生むためのヒントとなります。
この記事では、ダイレクトリクルーティングの成功事例や具体的な実践方法など、採用活動に役立つ情報を紹介しています。
企業の採用担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ダイレクトリクルーティングを成功させている企業の特徴
ダイレクトリクルーティングを成功させている企業には、次のような特徴があります。
求める人材を明確にしている
ダイレクトリクルーティングは、企業が求職者に向けて直接的なアプローチを行う採用活動です。
そのため、あらかじめ求める人材像を明確にしておくことが、効率的かつミスマッチを防ぐ人材探しにつながります。
自社に合ったサービスを活用している
ダイレクトリクルーティングでは、求職者にコンタクトを取るために、メールやSNSをはじめとした、世の中にあるさまざまな方法やサービスを利用していきます。
多種多様なコンタクト方法があるだけに、そこにかかるコストにもそれぞれ違いがあります。
効率よく採用活動を行うためには、こういった採用にかかる人的・金銭的・時間的コストの見積もりを行っておき、そのうえで自社に最適な方法を選択することが大切となります。
経営層や社員も巻き込む
ハイクラス人材にコンタクトを取る場合、求人担当者よりも経営層によるアプローチが効果的な場合があります。
また、ダイレクトリクルーティングにおいては、会社のあらゆる情報がアピール材料として活用できる可能性を秘めています。
社員同士によるコミュニケーションなども、場合によってはコンテンツ素材として使えるケースもあります。
そのため、普段から社員全員で取り組みについて意識をしておくことも大切だといえるでしょう。
ダイレクトリクルーティングを行うメリット
- 欲しい能力を持った学生に直接アプローチできる
- 企業と学生とのマッチ度を向上できる
- 採用コストの削減につながる
ダイレクトリクルーティングを行うことで、欲しい能力をもった学生に直接アプローチできるので、企業へ興味を持っていない層にも知ってもらえる機会ができます。
さらに、どのような点に興味を持ったのか、熱意を伝えてアプローチをするので、この会社を調べてみようかなと、学生の興味を惹けます。
また、ダイレクトリクルーティングに特化したサイトもあり、企業は求める能力に合わせて学生を探せるので、マッチ度の高い学生と出会うことが可能です。
ほかにも、ダイレクトリクルーティングサイトだと、成功報酬と利用料が発生するものの、求人媒体や人材紹介よりも安価に利用できます。
企業が直接、SNSや会社説明会で出会った学生にアプローチするのであれば、採用担当者の人件費のみでアプローチできるので、従来よりもコスト削減にも繋がります。
ダイレクトリクルーティングを行うデメリット
- 採用担当者の負担が増える
- 長期的な運用が必要
- 会社全体で取り組む必要があるので業務負担になりやすい
ダイレクトリクルーティングの利用は、学生へのアプローチが必須なため、連絡対応などで採用担当者の負担が増えがちです。
ほかにも、学生へアプローチをしてすぐに選考へ参加して貰えない可能性もあるので、定期的に連絡を取ったり直接話す場を設けたりと、成果がでるまで時間がかかります。
結果、短期での運用というより長期的な目線で学生とコミュニケーションを取る必要があり、効率的な採用活動とはいえない場合もあります。
さらに、ダイレクトリクルーティングは、自社とマッチしているであろう人材に直接アプローチをするため、配属先の担当者との連携も必要です。
どのような人材が欲しいのか、現場担当者だけでなく、経営層も交えて意見を交わすとなると、会社全体で取り組まなければなりません。
現場担当者からすると、通常業務以外の負担が増える形になるので、ダイレクトリクルーティングを行う際には会社全体のリソースも確認することが大切です。
ダイレクトリクルーティング事例集
ダイレクトリクルーティングの方法は企業によりさまざまです。
ここでは、ダイレクトリクルーティングの成功事例を紹介します。
Yahoo! JAPAN
ひとつ目の成功事例は、大手ポータルサイト運営会社「Yahoo! JAPAN」です。
Yahoo! JAPANは、デザイナーの新卒採用において、クリエイターと企業のマッチングが図れる就職サイト「ViViViT」を利用してダイレクトリクルーティングを成功させました。
「ViViViT」の特徴は、クリエイターやデザイナーを志望する学生のポートフォリオを企業が自由に閲覧できる点です。
同サイトでは学生のプロフィールよりも作品がメインになるため、自社にマッチしたデザイナーを容易に探すことができたそうです。
「ViViViT」はマッチングの特徴もユニークです。
作品を気に入った企業は、その作品を作った学生に「気になるボタン」や「話したいボタン」でアプローチすることができます。
学生にも同様のボタンがあり、お互いがボタンを押し合えばマッチングが成立し、連絡を取り合うことができるようになり、その後の面接もスムーズに行えるのです。
メルカリ
フリマアプリ「メルカリ」を運営する株式会社メルカリでは、自社のコーポレートサイトやビジネス特化型SNS「LinkedIn」「Wantedly」などの媒体を活用し、同社の理念に共感する人材を獲得しています。
また、社員の紹介によるリファラル採用や、飲みながら自社紹介や参加者との交流を行う「ミートアップ」イベントの開催など、対面による候補者との直接的なコミュニケーションを行っている点が特徴です。
従来の採用活動と比べた場合、自社とのエンゲージメントが高い候補者を見つけやすいという部分が、こういった取り組みを行うメリットだといえるでしょう。
ダイレクトリクルーティングのポイント
ダイレクトリクルーティングを成功させるための、より具体的なポイントについて解説します。
企業の情報発信をする
ダイレクトリクルーティングでは、自社のブランディングのために積極的な情報発信を行うことも活動のひとつとなります。
その目的は、自社の認知度向上です。
発信する情報の中身は、ターゲットとしている求職者が興味を持つようなものでなければなりません。
また、情報は一度発信したら終わりではなく、継続的に発信し続けることが大切となります。
情報は自社のWEBサイト、ブログ、SNS、ダイレクトリクルーティングサイトなどに掲載します。
採用候補者と積極的に連絡をとる
ダイレクトリクルーティングは攻めの採用手法です。
そのため、候補者に対してメールなどで積極的なアプローチを行い、自社に興味を持ってもらうことが重要となります。
候補者へのメッセージで返信の可能性を上げるためには、候補者それぞれに合った内容のメッセージを送ることが基本となります。
さらに、アプローチにより接点ができた相手とは定期的な連絡を取り合い、相互理解を深めていくことも大切です。
候補者と密な連絡を取り合う場合、現代において最適なコミュニケーションツールといえるのが「LINE」です。
LINEはいい意味で堅苦しさがないため、採用担当者も候補者も気軽に利用しやすく、やり取りもスムーズに行えます。
採用担当者に負担が集中しないようにする
従来の採用方法よりも、ダイレクトリクルーティングは採用担当者へ負担が集中しやすくなっているので、導入する余裕があるのか把握しておきましょう。
具体的な業務内容は、採用担当者はマッチ度の高い学生を探してメッセージを送り、必要に応じて対面で話をするといった流れです。
そのため、多くの学生に対してダイレクトリクルーティングを行うとなると、採用担当者の負担は非常に多くなってしまいます。
担当者のリソースを確保しつつ、ダイレクトリクルーティングを行う際に便利なメッセージツールを導入するなど、効率化も進めることが大切です。
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まとめ
ダイレクトリクルーティングは、ターゲットの設定やサービスの選定などさまざまな活動計画を立てていかなくてはなりません。
しかし、最適な方法で採用活動を行うことができれば、「Yahoo! JAPAN」や「メルカリ」のように大きな成果を得ることが期待できます。
ダイレクトリクルーティングを初めて行う企業は、LINEなどの使いやすいコミュニケーションツールの利用がおすすめです。
ほかにも、採用コンサルティングといったサポートを受けると、より採用活動がスムーズになります。
「next≫」をはじめとした高機能な採用管理ツールを活用していくことで、ダイレクトリクルーティングを成功に導くためのカギだといえるでしょう。