キャリア採用と中途採用の違いとは?採用成功のためのポイントも紹介!

キャリア採用と中途採用の違いとは?採用成功のためのポイントも紹介!

企業の成長と発展には、優れた人材の確保が不可欠です。
優れた人材を確保するために、採用活動は必須となります。その採用活動の中でも「キャリア採用」は現在、特に注目を浴びております。ただ、キャリア採用以外にも、「中途採用」がありますが、この両者の違いを理解できていない方は多いです。

本記事では、キャリア採用とは何か、そして中途採用との違いについて詳しく解説し、それぞれの採用成功のためのポイントを紹介します。
また、キャリア採用を取り入れている5社の企業についてもご紹介します。

キャリア採用とは?中途採用との違い

事業を大きくしていくうえで、「キャリア採用」は大変重要視されています。

キャリア採用と聞くと、「中途採用」とよく比較されますが、その違いについて分からない方も意外と多いです。ここではキャリア採用の定義と背景、中途採用や新卒採用との違いについて説明していきます。

キャリア採用とは?定義と背景

キャリア採用とは、同じ業界または同職種での就業経験・スキルがある人材を採用することを指します。2019年4月1日に「働き方改革関連法」が施行されて以降、働き方は大きく変わり、雇用形態や採用活動にも大きな影響を与えました。

「大学や高校卒業後、会社で長年勤務するために社内教育に力を入れ、定年まで働く」といった今までの流れが見直され、会社を大きくしていくために”即戦力”を求める傾向にあります。

キャリア採用は、求職者の意欲やスキルなどを評価するポテンシャル採用とは正反対と言えるでしょう。

キャリア採用と中途採用の違い

中途採用は、すでに他の企業で一定期間働いた経験を持つ人材を採用することを指します。中途採用は幅広い経験やスキル、実績を持った人材を求め、企業のニーズに応じて柔軟な採用を行うことが可能です。

「同じ業界または同職種での就業経験・スキルがある人材を採用する」のがキャリア採用、「業界・職種未経験者も含めて採用をする」のが中途採用です。業界・職種未経験者を含めるかどうかが違いとなります。

新卒採用は?正社員としての就業経験の有無

ちなみに新卒採用とは、これまで正社員としての就業経験がなく、大学卒業または高校卒業見込みの学生を採用することを指します。 大学卒業見込みの学生を採用する企業は、非常に多いです。

キャリア採用や中途採用とは異なり、正社員としての就業経験の有無がポイントとなります。

キャリア採用のメリット

ソーシャルリクルーティングとは?メリットや運用方法を解説_画像

キャリア採用のメリットは以下の3つです。それぞれ解説していきます。

  • 即戦力となる人材の採用が可能
  • 自社にない文化やノウハウを取り入れることができる
  • 教育コストが抑えられる

即戦力となる人材の採用が可能

すでに就業経験がある応募者は、自社に必要なスキルや実績を持っていることが多く、入社して間もない頃から即戦力として勤務することが期待できます。

「事業を成長スピードを上げたい」と思っている方にとって、キャリア採用は大変おすすめです。

自社にない文化やノウハウを取り入れることができる

他社で就業経験があることで、他社で身についた文化や魅力、そして本人が現場で見出したノウハウを自社に取り入れることができます。

「この業務はこうあるべきだ」と思っていたことも、キャリア採用で入社した新入社員のおかげで、会社に新しい風を吹き込むことが期待できます。一人の優秀な人材の採用で、社内改革を起こすこともできるかもしれません。

教育コストが抑えられる

業務に必要な知識、経験はもちろん、社会人に必要なマナーが身についていることが多く、これらの内容を身につける時間やコストを抑えることができます。

中途採用の場合、業界・職種未経験者の方も含まれるので、もし、業界・職種未経験の人材が入社した場合は教育が必要となります。キャリア採用の場合すでに経験があるので、教育コストの削減が期待できます。

キャリア採用のデメリット

LINEでオンライン採用

キャリア採用のデメリットは以下の3つです。

  • 前職と比較され、ミスマッチが起こりやすい
  • 採用コストがかかる
  • 欲しい人材がすぐ見つからない場合がある

これらのデメリットより、長期的な採用活動をしていくことが成功の鍵となりそうです。それぞれ解説していきます。

前職と比較され、ミスマッチが起こりやすい

当然キャリア採用で入社する新入社員は他社での就業経験があるため、他社との比較は避けられません。

スキルや実績は自社にとって良くても、配属先の上司や社員と気が合わなかったり、社風や価値観の不一致が発生したりすると、早期離職に繋がってしまいます。ミスマッチを避けるために、選考時に応募者をしっかり見極めることが重要です。

採用コストがかかる

応募者は前職での経験があります。中には役職を持っている方もいるでしょう。給与水準は上がりやすく、相場を意識した給与設定を余儀なくされます。また、応募者自身も前職と比較して、高めの給与を希望している方は多いはずです。

採用活動が長期的になれば、よりコストがかかることになります。必要最低限の採用コストにするためにも計画的な採用活動は必然でしょう。

欲しい人材がすぐ見つからない場合がある

採用したい人材を明確にしたり、専門的なスキルを持った人材を求めたりすると、なかなか合致した応募者が現れずに、採用活動が長期化する可能性があります。

また、応募者も複数応募していることが多く、内定を出しても自社より良い会社があれば、内定を辞退するケースもあります。

計画的な採用活動はもちろん、母集団の形成、応募者のフォローアップが採用成功の秘訣となるでしょう。

キャリア採用成功のためのポイント5つ 

採用チャネルを選ぶ

本見出しでは、キャリア採用を導入したい企業に向け、キャリア採用成功のポイントを5つ紹介します。

・明確な採用要件・ターゲットの設定
・魅力的な企業文化の発信
・適切な採用・転職サイトの活用
・選考プロセスで、候補者を見極める
・継続的なフォローアップ

5つのポイントをおさえて、計画的な採用活動を実施しましょう。

1. 明確な採用要件・ターゲットの設定

事業計画・将来の人事配置をもとに欲しい人材を明確にしていきます。
欲しい人材をもとに、業務経験の有無、スキル、理想のキャリアアップ、価値観、性格を考えていくことが大切です。これにより、候補者の選考がスムーズに実施され、採用のミスマッチを防ぐことができます。

また、求める人材を明確にすることもおすすめします。ターゲットやペルソナの設定も検討しましょう。

※ペルソナ…主にどのような人に向けたものであるか、その具体的な人物像を設定すること

2. 魅力的な企業文化の発信

自社のPR活動の際、企業文化や価値観を候補者に伝えることで、企業にマッチした人材を引きつけることができます。企業のビジョンや目的を明確にし、求人広告や面接でこれらをアピールすることが重要です。

また、アピール時にオウンドメディアを活用することは大変おすすめです。オウンドメディアの活用を検討している方は以下の記事も合わせてご覧ください。

オウンドメディア 採用採用難を打破!オウンドメディアリクルーティングを使いこなそう

※オウンドメディア…企業が運営するメディア(SNSを含む)を活用して、優秀な人材を確保するための手法です。

3. 適切な採用・転職サイトの活用

キャリア採用では、適切な採用チャネル(媒体)を選ぶことが大切です。もし、専門的な業務を行う人材が欲しいのであれば、それに特化したサイトを選ぶのが望ましいでしょう。

欲しい人材の特徴を再度確認し、適切なサイトを選択することで、ミスマッチを防ぎ、ターゲットに刺さりやすい採用活動をすることができます。

4. 選考プロセスで、候補者を見極める

選考は何回かに分け、各プロセスで候補者を見極めることが重要です。
スキルや経験、実績だけでなく、企業文化への適合性やコミュニケーション能力も評価する必要があります。
書類選考や各面談を通し、様々な視点から候補者を見極めていきましょう。

5. 継続的なフォローアップ

採用活動中はもちろん、採用後も継続的なフォローアップを行うことで、新入社員が企業に順応し、最大限のパフォーマンスを発揮しやすくなります。

フォローアップが不足していると、その間に不安や疑問が生じて、内定辞退や早期退職してしまう恐れがあります。フォローアップ時に不安や疑問点を解消するようなコミュニケーションをとることで、新入社員の定着率の引き上げに繋がるでしょう。

キャリア採用が向いている職種

キャリア採用に向いている職種は、経験や専門知識が求められるポジションが多いです。
企業が新たな市場や技術に対応するために、専門性のある人材を外部から取り入れるケースが増えています。では、代表的な職種をいくつか紹介します。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトを成功に導くための計画、進捗管理、リソース配分、チームの調整など、幅広いスキルが必要です。
スキルだけでなく、マネジメント力も求められるため、外部から取り入れたいと思う企業は大変多いでしょう。

経理事務

経理に関する書類作成や入力作業、そして、会計ソフトへの理解は、実務経験があるとないとでは大きな差があります。また、会社の根幹にあたる仕事でもあり、高いコミュニケーション力が求められます。

また、経理のルールは法令で定められているため、この点の理解は必須です。未経験の状態から教育となると、膨大な時間を要するため、キャリア採用が向いているといえるでしょう。

エンジニア

システム設計や開発、運用などで高度なスキルが必要なエンジニアは、即戦力として求められます。
特にAI、機械学習、クラウドコンピューティングなどの分野は需要が高まり続けております。

人事

「対人能力やコミュニケーション力、見極める力」といった様々なスキル、人事としての実務経験が必要な部署です。これらのスキルを身につけるのは容易ではないでしょう。キャリア採用で実務経験のある社員の採用に成功すれば、今後の採用活動で大きな実績を残すことが期待できます。

マーケター(マーケティング職)

市場分析、ブランド戦略、デジタルマーケティングなど、専門性が求められる分野での経験が重要視されます。特にデジタルマーケティングやSNSの運用経験は近年の需要が高まり続けています。専門性が高いため、キャリア採用には大変向いているでしょう。

キャリア採用を実施している会社

本見出しでは、キャリア採用を実施している企業5社を紹介します。募集内容や取り組む内容に注目していきましょう。

三菱商事株式会社

三菱モーターのCMでおなじみ、三菱商事は現在様々事業を展開しております。車以外に地球環境エネルギーや商品産業、電力産業などの事業をしております。

人材は「最大の資産」です。これまでの成長を支え、そしてこれからの成長を牽引していくのは、様々な特性を持つ「多彩」な、そして多方面に強みを持つ「多才」な人材です。

キャリア採用|三菱商事 より引用

と公式サイトでもお伝えしており、人材を大切にしていることが分かります。

直近のキャリア採用では、総合職とバックオフィス職をそれぞれ募集しており、さらに総合職は「オープン型」と「フォーカス型」に分けられます。案件や職種が決まっている方は「オープン型」、まだ決まっていない、選考を進める途中で決めたいという方は「フォーカス型」を選ぶような募集の仕方をしております。

≫https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/recruit/career/

任天堂株式会社

ゲームでおなじみの任天堂は「家庭用レジャー機器」を事業内容とし、経営しております。ゲーム・レジャー機器の開発をしているというだけあり、エンジニアやクリエイターの募集には特に力を入れております。

公式サイトのキャリア採用ページでは、各募集ポジションが箇条書きで記されており、興味のあるポジションを選択すると、「京都勤務」か「東京勤務」のいずれかを選ぶことができます。勤務先が決まったら、さらに細かい募集ポジションの紹介があります。選択後、各職種の詳細ページを見ることができ、そこから応募が可能です。

≫https://www.nintendo.co.jp/jobs/career/index.html

トヨタ自動車株式会社

世界的な自動車メーカー「トヨタ自動車」も定期的にキャリア採用を実施しております。技術職・事務職、そして、業務職に分けることができます。

公式サイトの採用ページでは、募集要項だけでなく、イベント情報やリファラル採用、アルムナイ採用の案内をしています。また、「キャリア登録」があるのが特徴的です。キャリア登録は、情報収集や希望の職種が分からない方に向けた採用ページです。登録しておけば、適したポジションがある時に連絡が届くようになっております。

≫https://www.toyota-recruit.com/career/

※リファラル採用…既存の社員が知人や友人を紹介する採用手法のことを指します。
※アルムナイ採用…やむ負えない事情で退職した方や自己都合で退職され方を再び雇用する採用手法のことを指します。

株式会社日立製作所

家電や社会のインフラ運用・制御技術でなじみのある「日立製作所」も様々なポジションで、採用活動を実施しております。「社会課題を解決したい」という想いで採用活動をしており、社会課題と向き合いたい方にとっては、日立製作所はぴったりでしょう。

キャリア採用にあたる「経験者採用」では「募集職種一覧」で気になる職種をタップし、検索をかけると、現在募集中の求人を見ることができます。他社と違い、職種だけでなく、「組織・事業領域」「想定ポジション」「勤務地」で検索をかけ、募集ポジションの詳細を確認することができます。

≫https://www.hitachi.co.jp/recruit/career/index.html

楽天グループ株式会社

5社の中でも身近でかつ、よく目にする会社が「楽天グループ」。楽天グループも様々な事業を展開しているので、様々なポジションで募集をしております。
コーポレートやカスタマーサポートだけでなく、クリエイターやエンジニアのポジションも非常に多い。普段から楽天の商品を使っている方にとっては気になる存在になりそうです。

楽天グループは「中途採用」の中で、いくつかの採用方法を募集しているのが特徴です。気になる職種や募集ポジションのページには、募集内容の詳細だけでなく、「社員インタビュー」も掲載されています。実際に現場で働く人の声を知ることができ、入社後のイメージがしやすいでしょう。

≫https://corp.rakuten.co.jp/careers/midcareer/

まとめ 採用コンサルティング活用で、理想の採用を実現しよう

採用活動を成功させるためにも、まずはキャリア採用、中途採用、新卒採用の違いを理解しましょう。違いを理解し、事業計画に合う人材を募集することが成功のカギとなります。事業成長のために即戦力を求めているのであれば、「キャリア採用」は大変おすすめです。

採用計画時に以下の5点をぜひ確認しましょう。

・明確な採用要件・ターゲットの設定
・魅力的な企業文化の発信
・適切な採用・転職サイトの活用
・選考プロセスで、候補者を見極める
・継続的なフォローアップ

また、採用活動には採用のプロにサポートしてもらうことを推奨します。
採用プロセスは複雑で、多くのリソースやタスクを要します。専門的な知識や経験を持つ採用コンサルティング企業を活用することで、採用の成功率を大幅に高めることができるでしょう。

弊社、株式会社アローリンクでも採用コンサルティングを実施しております。

弊社の公式サイトでは、コンサルティングの詳細や適用例、お客様の声も紹介しております。採用コンサルティングを検討している方はぜひ下記の公式サイトをご覧ください。

公式サイトはこちら

 

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