企業の新卒採用では、エントリーシートを含めた書類選考から面接、実技試験など多岐に渡る方法で、候補者の人物像を見る手法が取られます。
なかには、企業の職種に合う人材を発掘するために、独自の選考方法を導入している企業もあります。
また、ユニークな選考方法は、就活生の目に留まりやすいメリットもあり、選考方法で企業を知ったという就活生もいます。
ここでは、独特な選考方法で新卒採用を行うメリットや、実際に選考に取り入れている企業例を紹介します。
目次
新卒採用でユニークな選考を取り入れるのはなぜ?
一般的な書類選考と面接を経る方法に比べて、企業独自の方法で選考を行うことで、独自のブランディングを築けます。
さらに、企業の認知度が上がるので母集団形成がしやすく、自社の求める人材が集まるので、ミスマッチによる早期退職も軽減できます。
現代の就活市場は売り手市場のため、いかに自社にマッチした人材を確保できるかどうかは非常に重要です。
そのため、ユニークな選考を取り入れ、競合会社に負けないよう、母集団形成を行っていきましょう。
独自のブランディングを築ける
他社との差別化により、同じ業界の中でも目立つ存在となるため、独自のブランディングを築けるようになっていきます。
知名度がもともと低い会社の場合、他企業の中で埋もれてしまいやすいため、ユニークな選考を取り入れることで話題性もありアピールしやすくなります。
また、独自のブランディングを築けるようになれば、多様な人材からの応募が見込まれるので、これまでとは違った傾向の人材に出会いやすいです。
企業の成長には、新しい人材の確保が必要不可欠となるので、しっかりと独自のブランディングを築いていきましょう。
企業の認知度が高くなる
変わった選考で注目を浴び、就活生の目に留まることで、応募件数がアップするメリットがあります。
また、選考方法から企業に興味を持ち、応募者がリサーチしてくれやすくなります。
もし応募に至らないとしても、企業の認知度が上がることで間接的に企業宣伝となり、クライアントからの依頼も期待できます。
つまり、ユニークな選考の根底には、就活生のみならず他社の目を自社に向けるための戦略の1つとして利用できるといえるでしょう。
ミスマッチの防止になる
独自の選考方法は、自社の求める人材に合った応募が集まるメリットもあります。
就活生の緊張を解すために、ゲーム形式の選考を取り入れている企業など、採用側が候補者の本質を見定める機会を設ける趣旨で活用している場合もあるためです。
また、自社の求める人材と、応募者が求める企業像やキャリア形成が合っているか相互に確認しやすくもなります。
選考段階でミスマッチを減らすことができれば、内定辞退や1年未満の早期離職を防ぐことにもつながるため、ぜひユニークな選考を取り入れてみてください。
ユニークな選考にはデメリットもある
- 面白半分で応募される可能性がある
- 選考基準があいまいになりやすい
- 一時的な話題性しか得られず、継続的に効果が出ない
ユニークな選考では、面白半分での募集が来てしまったり、選考基準が曖昧になるといったデメリットも少なからずあります。
そのため、ユニークな選考を取り入れるのであれば、面接を通して学生の本質を見極めつつ、この会社に本当に入りたい!と思うように育てていくことが大切です。
さらに、選考基準があいまいにならないよう、事前に社内で検討し、しっかりと打ち出しておくことも忘れてはいけません。
一時的な話題性とならないよう、SNSを活用して母集団形成やファンを増やしていき、継続して採用活動が有利になるようにしていきましょう。
新卒採用で変わった選考を取り入れている企業
新卒採用にユニークな手法を取り入れている企業はいくつかあり、どれも独自性があるものとなっています。
これらの選考方法や業種、採用企業側の視点などから、自社の採用活動に活かせるポイントを探ってみましょう。
株式会社アローリンク
当社の採用選考も独自の手法で行っており、インターンでは参加するまで詳細が非公開のゲーム形式サバイバル選考を採用しています。
このゲーム内では、チームメンバーと協力し島から脱出してもらうミッションが与えられます。
このインターンでの結果は、直接採用選考には影響しておらず、インターンの時点で、当社の社員や参加者同士とコミュニケーションを図ることを目的としています。
弊社としては、書類選考などでは得られない人物像を把握でき、新卒の皆さまへは、当社社員の人柄や社風を見ていただく機会として活用しています。
参考:https://www.telex.co.jp/survival/
面白法人カヤック
面白法人カヤックは、働く人を仲間として迎え入れるため、独自の発想で採用選考を用意しています。
代表的なものでは「いちゲー採用」のように、ゲームの上手さをアピールする選考や、自分の名前などを検索し応募する「エゴサーチ採用」などが有名です。
また、ゲームやデザイン、アプリなどに関わる企業のため、この業種を目指す就活生に必須のポートフォリオ作成資金を100名に2万円ずつ支給しています。
常に目を引く企画力を持つ採用活動をしており、WBSなどのメディアでも取り上げられています。
三幸製菓
日本一短いESとして採用方法が有名になった三幸製菓の例をご紹介します。
「せんべいが好きか」「新潟で働けるか」という質問にYes回答をするとメールアドレスを求められ、入力するだけでエントリーが完了するシンプルな仕組みです。
志望動機や自己PRも不要で、質問に対する回答を得ることで、本当に自社で働きたいと考えている応募者のみに絞り、応募者のES作成の手間を軽減しています。
参考:https://www.sanko-seika.co.jp/
ユニークな採用手法を取り入れるには
やみくもにユニークな採用手法を取り入れただけでは、新卒採用がうまくいかなくなってしまう可能性があります。
ここでは、独自の採用手法を取り入れる前に注意すべきポイントについて紹介します。
自社のブランディングを確立する
まず、自社のブランディングを確立し、自社の強みや採用したい人物像について明確なビジョンを明示する必要があります。
また、自社の強みやアピールポイントを最大限に引き出すためには、選考・インターンを含めてどの場面でマッチしているのかが重要となります。
ユニークな採用選考を導入する際は、どんな人材を求めているのかもしっかりと抑えておき、着地点を明確にしておきましょう。
就活生との距離感を縮める
独自の採用活動は、就活生からの応募を待つ「守り」ではなく、企業から就活生へアプローチをする「攻め」の採用活動ともいえます。
SNSを使用した採用活動もその1つで、就活生と直接コミュニケーションをはかれるツールとしてだけでなく、候補者の情報管理を行うシステムとして注目されています。
当社独自の採用管理ツール「next≫」では、LINEを用いた採用活動を支援する機能が豊富です。
応募者データの一括管理機能のほか、アンケートや集計機能によるデータ収集、自動応答メールにより、採用コストや負担の削減にも役立ちます。
「攻め」の採用活動を行う一助に最適な「next≫」をぜひご検討ください。
採用コンサルタントに相談する
ユニークな選考を導入するのは、会社のブランディングに関わり、デメリットもあるので慎重に行う必要があります。
そのため、アイデア出し・社内検討・効果測定とステップを踏んで検討から実施、分析が必要となるので、多くの知識と時間がかかります。
そこで、選考方法を決める際には、採用コンサルタントに相談してみるのもおすすめです。
採用コンサルタントは、会社ごとの特徴から課題点などを網羅的に分析し、最適解を提供してくれるので、安心して任せられます。
弊社でも、採用コンサルティングをご提供していますので、もしどのようなユニークな選考を取り入れたら良いか悩んでいるのであれば、ぜひご相談ください。
まとめ
新卒採用は少子高齢化に伴い、売り手市場が続いています。
優秀な人材の確保のためにますます企業間競争が激しくなることが予想されるでしょう。
そのため、他社の求人に埋もれないためのユニークな採用手法は、注目度も高くなります。
また、採用担当者の負担軽減をするには、コンサルティングツールを積極的に取り入れることで、両立した採用活動を行えます。
LINEを利用したコンサルティングツールやコンサルティングをお求めの場合は、ぜひnext≫にご相談ください。