新卒採用が上手くいかないと悩む企業担当者は少なくありません。それもそのはず、近年の新卒市場の動向は、数年前に比べて激変しており、従来の主要な手法が通用しないことが多くなっているのです。
では、時代の流れを踏まえた新卒採用の手法とは、どのようなものがあるのでしょうか?ここでは、新卒採用が上手くいかない採用担当者の方に向けて、失敗しない新卒採用の手法を解説します。
目次
近年の新卒の採用手法は変化している
近年、新卒の採用手法は多様化しており、必ず効果が出る決まった方法というものはありません。各社が自社にあった手法を確立しなければ、効果的に学生を集められなくなってきているのです。
以下では、その背景を解説します。
近年の新卒採用の実情
近年の新卒市場では、売り手市場が続いています。知名度のある大企業では応募者が殺到するため、採用活動が順調である場合が多いものの、中小企業では優秀な人材の奪い合いが起きています。結果、採用予定枠が埋まらず、既卒や非正規社員を採用している企業も少なくありません。
また、人材獲得競争の激化は、採用期間が短い期間に集中していることも原因です。学生が学業に勤しむ時間を確保するため、経団連加盟企業の採用活動開始は3月1日から、選考開始は6月1日からとなっていました。
経団連非加盟の中小企業では、3年生の夏ごろからインターンシップの募集を始めるなど、学生との接触を早期に行う動きもあります。
何故新たな採用手法が必要であるのか
このような売り手市場では、優秀な学生の取り合いで圧倒的な知名度とブランド力を誇る大企業を相手に、中小企業が勝てる見込みはありません。そこで、求人情報を載せて応募者からの連絡を待つだけでなく、企業が積極的に学生にアプローチを行う、攻めの採用姿勢が必要になります。
中小企業は、大企業に比べて採用活動にかけられる時間も費用も限られています。そのため、効率的に人材を確保すべく、さまざまな手法が編み出されているのです。
例えば、SNSやLINEアプリなどを使って、学生と積極的にコミュニケーションを図ろうとする動きがあります。あるいは、人づてに求職者を紹介してもらう方法などもあります。
これらの手法は大量採用には不向きですが、費用を大きく抑えられるため、採用枠の少ない中小企業には最適な方法です。このように、各社は企業規模に応じた戦略的手法を駆使して新卒獲得競争を闘い抜いているのです。
さまざまな新卒の採用の手法
アピール力で大企業に劣る中小企業は、どのように採用活動を行っているのでしょうか?ここでは、中小企業が積極的に取り入れている効果の高い手法を紹介します。
【新卒採用の手法】リファラル採用
候補者に最も直接的にアプローチできる手法がリファラル採用です。社員に友人や知人、親族を紹介して貰う昔からある手法ですが、採用に繋がる可能性が高いことから、近年再注目されています。
ポイントは、縁故採用とは異なり能力も判断する点です。採用の目的はあくまで優秀な人材の確保であるため、たとえ紹介であっても、客観的な立場から評価を行います。
【新卒採用の手法】ソーシャルリクルーティング
学生とコミュニケーションを取りやすい手法が、SNSを利用したソーシャルリクルーティングです。
昨今の若年層は、友達や家族との交流にはメールや電話ではなく、TwitterやFacebook、LINEなどのSNSを使うのが主流です。採用に関わるやり取りを、SNSを介して行うことで学生の心理的なハードルを下げる効果があります。
SNSは学生にとって使い慣れたツールであるため、企業と学生が相互にコミュニケーションを取りやすいというメリットもあります。さらに、学生側へアプローチするだけでなく、若年層に強い影響力を持つインフルエンサーと人脈を築くことで、企業の魅力を広くアピールできます。
【新卒採用の手法】採用管理システム
採用活動を効果的・効率的に進めるためには、募集だけではなく管理も重要です。採用管理システムは、応募者情報や選考状況、面接日時等の採用に関わる情報を一元管理できるツールです。
なかにはアプリやクラウドサービスと連携できるものもあり、データの保管や学生とのやり取りがスムーズになります。
当社が採用活動を元に開発した採用管理システム「next≫」は、LINEと連携した採用ツールです。情報の一元管理はもちろん、アンケートや集計機能による学生の動向を調査するデータを集めることもできます。
また、各選考段階の学生に、設定した文面のLINEを送信できる自動応答モードで、学生とのやり取りをより簡潔にすることも可能です。
LINEはとくに学生の生活に浸透しているツールであるため、LINEを使って説明会の出欠確認を取ったり、フォローをしたりすることで「親しみやすい企業」のイメージを持ってもらうことができ、採用に繋がりやすくなります。
もちろん、新卒だけではなく、アルバイト採用や中途採用にも利用できます。
LINEを使った新卒採用の手法を導入するなら「next≫」をご利用ください。
まとめ
昨今の売り手市場では、一人の学生が複数社から内定をもらう一方、多くの中小企業は採用予定人数を割り込むなど苦戦を強いられています。
優秀な人材を獲得するためには、自社にマッチした方法を見極め、学生に積極的にアプローチすることが大切です。