内定承諾率を上げるのであれば、内定者へのフォローだけでなくオヤカク（両親へ確認）を行うことが大切です。
両親としても、子供にいい会社に入ってもらいたいという気持ちが強いため、内定をもらったと子供から連絡が来ると、会社について調べることがあります。
その結果、会社の評判が悪い・知名度がないなどの理由で、その会社はやめておきなさいと親ブロックが起こり、内定辞退につながります。
本記事では、なぜオヤカク（両親へ確認）をしなければならないのか、オヤカクをするメリットから注意点まで詳しく解説していきます。
目次
オヤカク（両親へ確認）とは内定承諾を両親へ行うこと
そもそもオヤカク（両親へ確認）とは、就活生に内定出しを行った後に、両親にも内定を承諾してもらえるか企業から確認を行うことです。
就活生から内定承諾をもらったとしても、内定承諾後に両親に反対されたという理由で内定辞退されることがあります。
ブラック企業といった悪いニュースも度々聞くようになった現代では、両親が子供の将来を心配したり、就職先へ大きな関心を寄せています。
その結果、子供の就職先の評判が悪かったり、聞いたことのないような職業だったりすると、親ブロックによる内定辞退が起こりがちです。
企業としては、内定承諾後の内定辞退はできるだけ避けたいため、できるだけ対策を行うことが重要となります。
そのため、内定辞退防止の一環として、就活生に内定出しをする際には両親にも確認を行い、承諾を得るオヤカクを行う企業が増えてきました。
オヤカク（両親へ確認）をすべき理由
オヤカク（両親へ確認）を行うことで、両親からのお墨付きがでることで、就活生は安心感を得られるため、内定承諾後の内定辞退を防止できます。
さらに、親世代と現代の就活状況について、どのような違いがあるかも認識してもらえるため、両親からの理解も深まります。
就活生も、両親から反対されることなくいい会社だといってもらえれば、入社に対する不安解消につながり、内定ブルーが起きることもありません。
そのため、オヤカク（両親へ確認）をすることは、内定数を増やすだけでなく、就活生が気持ちよく入社するためにも非常に重要です。
両親からの意見で辞退される可能性がある
就活生が内定承諾をしたとしても、両親からの意見で本当にこの会社でいいのかと不安に感じ、辞退してしまう可能性があります。
非常にいい会社だと就活生が思っても、両親が会社の社風・企業理念や業務内容に納得ができないと、反対されてしまいます。
初めての社会人経験となる就活生にとって、既に長年働いてきている両親の意見は非常に重要です。
自分の中でも、会社に対する不安感が少しでも残っていると、両親に賛同して他の会社にしようと内定辞退する可能性があります。
しかし、内定出しをした後に、両親に対しても確認を行って承諾を得られれば、就活生としても心地よく入社ができます。
そのため、企業としては就活生に内定出しをするだけでなく、両親にも納得していただけるように確認を行うことが大切です。
親世代と現代の就活状況の認識に齟齬がある
親世代では、1つの会社にできるだけ長く勤めて、その会社の中でキャリアアップを図っていくというのが一般的な流れでした。
しかし、現代では1つの会社に長く勤めるという風潮よりも、さまざまな会社を経験し、自分のスキルアップを測っていくという流れになっています。
このように、親世代と現代では就活状況や働き方に関する認識に齟齬があるため、就職する会社を選ぶ基準が親と子では異なります。
両親としては、自分の子供には知名度が高く大企業で、長く安定して務められる会社で働いてもらいたいと思うことが多いでしょう。
その結果、内定をもらった会社が両親の思っているような良い会社ではなかった場合、親ブロックが発生します。
現代では、一人っ子であったり核家族化が進んでいたりと、就活生の相談できる大人が両親だけのことが多いでしょう。
そのため、両親からの反対があると、自分にとってこの会社は合っていない。と思いやすいため、しっかりとオヤカクも行い、承諾をもらうことが重要です。
就活生の不安払拭につながるため
オヤカク（両親へ確認）を行い承諾を得られれば、両親からお墨付きがもらえたということになるため、就活生の不安払拭につながります。
就活生にとって、初めての就職となるため、自分にとって本当に合っている会社なのか悩みやすく、本当にこの会社でいいのか不安感を感じます。
しかし、一番身近な大人である両親から、良い会社だといってもらえれば、この会社で頑張っていこうとポジティブな気持ちになれるでしょう。
親ブロックを防ぐというためだけでなく、就活生が安心できるという点においても、オヤカクをするのはメリットになります。
オヤカク（両親へ確認）のメリット
オヤカクを行うことで、両親からお墨付きをもらえたと就活生は安心し、ポジティブな気持ちで入社できます。
また、内定出しの際に両親に確認を行えれば、就活生からの内定承諾後に親ブロックで内定辞退されてしまうリスクを削減できます。
ほかにも、会社の誠実さを知ってもらえる機会になり、両親も安心して子供を会社に就職させられるでしょう。
オヤカクを行うことは、内定承諾率を向上させることにつながるため、ぜひ内定辞退防止の対策として取り入れてみてください。
両親からお墨付きをもらえれば就活生は安心できる
両親からいい会社だとお墨付きをもらえることで、就活生は安心して会社に入社できます。
就活生は、多くの不安を抱えたなかでの入社となるため、企業は就活生に気持ちよく入社してもらうために、できるだけ不安払拭をしなければなりません。
また、就活生の中には、親元から離れて地方から上京してくる方も多く、入社してすぐに退職となるのはできるだけ避けたいでしょう。
そのため、自身でも納得した内定で、両親からもお墨付きを貰えていれば、ポジティブな気持ちで安心して入社できます。
就職するのはあくまで就活生のため、オヤカクばかりに注力するのはおすすめしませんが、両親からのお墨付きが良い後押しになるでしょう。
親ブロックを事前に防げる
オヤカクを行うことで、就活生から内定承諾をもらった後の親ブロックを事前に防ぐことができます。
オヤカクは、就活生に内定出しをした際に、両親にも内定承諾してもらえるか確認するため、内定承諾後に親ブロックがほぼ起きません。
親ブロックが起きるのは、会社のことをよく知らない・子供が内定承諾したけど不安を感じている時に起きます。
そのため、事前にオヤカクを行うことで、就活生だけでなく両親の不安も事前に解消でき、内定承諾率を向上させられます。
会社の誠実さを知ってもらえる機会になる
オヤカクは、就活生だけでなく両親に対しても会社の説明を行うため、誠実さを知ってもらえる機会になります。
親心としては、自分の子供が将来的に安定して収入を得られるために、ホワイト企業かつ評判のいい会社に入社してもらいたいと思っています。
しかし、知名度が低い企業の場合、両親からすると本当にその会社に子供が入社しても大丈夫なのかと不安を感じてしまうでしょう。
そのため、内定出しを行った際に、両親に対してもフォローを行うことで、誠実な会社だと思ってもらえるため、内定承諾をしてもらいやすくなります。
オヤカク（両親へ確認）で親ブロックに対策する方法とは
オヤカクを行い、親ブロックを対策するのであれば、自社サイトの採用ページを充実させて、両親が閲覧した際に良い会社だと思ってもらえる作りにしましょう。
他には、両親向けの資料を作成して、就活生に渡してもらい、会社について理解を深めてもらう方法もあります。
また、作業担当者が直接、両親に電話やメールにて内定承諾してもらえるか確認を行うのも一つの手です。
ここからは、オヤカクにて親ブロックに対策する方法について、詳しく解説していきます。
自社サイトの採用ページを充実させる
就活生から内定が得られたと報告があった時、両親はその会社についてインターネットで調べることが多いかと思われます。
その時、自社サイトが充実していなかったり、採用ページが作られていなかったりすると、この会社は本当に大丈夫なのかと不安を与えます。
また、インターネット上で情報が収集できないとなると、この会社は本当に存在しているのかという疑惑も持たれる可能性もあるでしょう。
現代では、ブラック企業や会社の不祥事といった、さまざまな悪いニュースが入りやすい時代となっています。
そのため、少しでも両親に安心してもらえるよう、自社サイトの採用ページを充実させ、クリーンな会社だというのをアピールしましょう。
両親向けの資料を作成して見てもらう
就活生向けの資料を作成している会社も多くあると思いますが、内定出しの際に両親向けの資料も添付しておくことで、会社についてより深く知ってもらえます。
両親向けの資料では、具体的にどのような業務に携わってもらうのか、どういった教育制度を設けているのかを資料でより分かりやすく説明するのが大切です。
また中小企業の場合、両親の思っているような安定した会社ではないといった理由で、親ブロックされてしまう可能性があります。
そういった場合でも、両親向けの資料を作成し、会社概要やどのような製品・サービスを行っているのか書いておくことで、納得してもらいやすくなります。
会社についてよく知らないという不安感から、親ブロックが発生しやすくなっているため、しっかりと資料を作成して説明するようにしましょう。
電話やメールにて直接確認する
両親に実際に採用担当者から電話やメールにて、内定を承諾してもらえるか直接確認することも1つの手です。
採用担当者が直接両親に確認することで、誠実な会社だという印象を持ってもらうことができれば、内定承諾をしてもらいやすくなります。
また、会社に対する不安や疑問点なども直接確認できるので、納得できるまで質問できる環境であれば、より安心できます。
会社の実態がわからないということが一番の不安要素となるため、情報をできるだけ開示し、両親の不安払拭も行うようにしましょう。
オヤカク（両親へ確認）時の注意点
オヤカクを行う際には、両親が親ブロックをしてしまう理由には、子供の将来を心配しているためだと理解をしておきましょう。
また、採用担当者がオヤカクを行った際に、会社の評判の良し悪しで判断されてしまうことがあるため、正しく受け答えできるように準備することが大切です。
両親の中には、オヤカクの際に厳しい意見がでることもありますが、子供を思ってのことだと理解し、誠実な対応を心がけましょう。
最後に、あくまでも就活生のフォローの一環としてオヤカクを行うということを念頭に置き、両親へのフォローばかりに集中しないよう注意してください。
両親は子供の将来を心配していることを理解する
両親が子供の就職先に意見を出すことは、子供の将来を心配しているためということを企業は理解しておく必要があります。
会社に対して悪意があるわけではなく、景気が悪化している・ブラック企業には就職して欲しくないなどの理由から、子供の就職先に両親は強い関心を持っています。
さらに、親世代では、終身雇用が一般的であり、1つの会社に長く勤めるという安定性を求める時代でした。
そのため、親ブロックの発生は、両親が子供を心配しているためだと念頭においたうえで、オヤカクを行うことが大切です。
オヤカクの際には、さまざまな質問をされるかと思いますが、聞かれたことに誠実に対応し、しっかりと答えられるように準備しておきましょう。
評判の良し悪しで判断されていることがある
インターネットが普及している現代では、会社名で調べるとさまざまな情報が出てくるため、評判の悪い会社だと親ブロックが発生します。
企業としては評判が悪くならないように常日頃勤めていると思いますが、インターネットには、過去に在籍していた社員の口コミなどが載っています。
残業時間が多い・上司との関係性がうまくいかなかったなど、悪い口コミが載っていると、この会社に子供を預けても平気なのかと心配になるでしょう。
就活生の内定承諾率を向上させるためには、内定者フォローが重要となりますが、職場環境の向上も常日頃心がけ社員の働きやすい環境を作ることも大切です。
就活生へのフォローを一番に行う
オヤカクは、あくまでも就活生のフォローの一環として、就活生の内定承諾を得られるようなフォローを行うことを一番に考えましょう。
内定承諾後には、定期的に業務内容についてや会社についてより深く知ってもらえるような情報を提供し、入社までのモチベーションを上げることが大切です。
両親へのフォローばかりに注力してしまうと、就活生へのフォローが十分ではなく、不安感を与えてしまう可能性があります。
あくまでも、オヤカクは就活生のフォローの一環とし、就活生とのコミュニケーションを取ることを1番に考えましょう。
オヤカク（両親へ確認）で承諾率を向上させよう！
オヤカクを行うことで、就活生から内定承諾をもらった後に、内定辞退が発生するリスクを削減できます。
両親からお墨付きをもらえたということで、就活生の不安感も払拭されるため、内定者フォローをする一環として、オヤカクも取り入れましょう。
また、事前に両親に内定承諾してもらえるか確認できれば、内定承諾率が向上するため、採用目標数の達成にも繋がります。
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