新卒の採用活動において、内定者フォローは重要です。
内定者フォローをすることで、内定辞退の回避に繋がるのはもちろん、企業理解が深まり、求職者の入社後の行動も大きく変わります。
当記事では、新卒採用活動において「内定者フォロー」に力を入れたいと思っている方に向け、内定者フォローが必要な理由と、おすすめの方法や具体案をご紹介します。
目次
内定者フォローとは?内定者フォローをする理由
内定者フォローとは、内定後の内定辞退で、採用枠に空きが出ないように入社の動機付けを行って、辞退を未然に防ぐために行うものです。
― なぜ、内定者フォローをするのか、その理由。
内定者フォロー怠れば、欲しい人材の確保がしづらくなるのはもちろん、確保できないことにより、採用活動の延長、経費増加に繋がり、経営にも影響します。
内定者フォローを充実させないことで経営に影響することも考えられるのです。
現在、日本は人口減少により、学生の売り手市場※伸びております。学生は求人を選べる状態にあり、複数の求人の中から条件の良いものを選べます。
この内定者フォローが充実していない会社から、内定辞退に繋がることがあります。
内定辞退の実態│辞退率23年卒平均は約48.3% 約2人に1人は内定辞退に
みんなの採用部「内定辞退の原因は?採用フェーズ&時期別の対策方法10選」より引用
2人に1人は内定辞退という、厳しい現実です。
内定した求職者を入社まで持っていくために、内定者フォローは欠かせません。企業理解を深く知ってもらい、帰属意識を育てることで内定辞退や早期離職の防止につながります。
※売り手(供給)より、買い手(需要)のほうが多い状態のことを指す。
内定者フォローのメリットとデメリット
弊社では、内定者フォローを行うために、「内定者フォローイベント」というのを実施しております。新卒採用時の内定者イベントは、内定者研修やeラーニングといったオンライン研修などを行っている企業が多いです。
内定者フォローの一環である、このイベント開催のメリット・デメリットについて解説します。
【内定者フォローイベントのメリット】
・内定辞退を防止する
・早期離職を防止する
・内定者と理解を深め合える
【内定者フォローイベントのデメリット】
・採用担当者に負担が増える
・方法を間違えると内定辞退につながる
メリットとデメリットは上記の通りです。では、深掘りしていきます。
内定者フォローイベントのメリット
内定者フォローイベントのメリットは以下の通りです。
内定辞退を防止する
内定者フォローイベントは、会社のことをより深く知ってもらえるようなコンテンツを開催するので、就活生の帰属意識を育てられ、内定辞退の防止につながります。
実際の業務にまつわる研修では、会社についても深く知れるため、入社に対する不安も事前に取り除くこともできます。
座談会や懇親会では、実際に一緒に働く同期や先輩社員とのコミュニケーションが図れるため、会社の雰囲気になじめるかといった不安の解消もできます。
早期離職を防止する
内定者研修やeラーニングなどの受講により、具体的にどのような業務を行うかが明確となるため、入社後の早期退職の防止につながります。
イベントを通して、入社後はどのようなスケジュールで業務を行っていくのか、職場の雰囲気はどういうものなのかしっかりと事前に伝えることで、早期離職の防止につながります。
内定者と理解を深め合える
内定者フォローイベントを開催することで、入社前までに就活生たちへの理解が深まります。内定者ごとに能力値や先輩社員との相性などは異なるため、イベントなどをお通して事前に交流・理解することで、入社後に最適な人選でかつ、内定者に合った教育が行えます。
また、内定者も入社前に業務に関する専門的な知識を覚えられれば、それらの知識で入社後に「自身が役に立てるのかどうか分からない」という不安を払拭することに繋がりそうです
内定者フォローイベントのデメリット
内定者フォローイベントのデメリットは以下の通りです。
採用担当者に負担が増える
採用担当者の少ない企業の場合、内定者フォローイベントを開催し過ぎてしまうと、負担が増えてしまいます。
採用担当者は、採用戦略の立案やインターンシップの準備・開催、面接対応、内定者の管理、連絡対応など、さまざまな業務を担っています。
そのため、内定者フォローイベントも多く開催するとなると、採用担当者の業務負荷が増えてしまいます。
会社として負担のない程度で内定者フォローイベントを開催するようにし、できれば実際に配属される部署の社員にも手伝ってもらうようにしましょう。
また、採用担当者だけで内定者フォローまで手が回らないのであれば、採用活動効率化できるような採用管理ツールの導入もおすすめです。
採用管理ツールがあれば、学生管理から企業から学生へ定期的に発生する連絡などを自動化できるため、採用担当者はコア業務に注力できます。
方法を間違えると内定辞退につながる
内定者フォローイベントは、企業と内定者の絆を深めるためのものですが、過度に行ってしまうと学生の負担になってしまいます。
その結果、この会社だと働きにくいと思われてしまい、内定辞退に繋がる可能性があるため注意が必要です。
学生に対して連絡をしすぎたり、プライベートに踏み込みすぎたりすると、内定者にあまりいい印象を与えないでしょう。
また、内定者研修の過多、イベント参加の強制なども、内定者のスケジュールを圧迫することになり良くありません。
あくまでも内定者の都合や意思を尊重しつつ、適度なコミュニケーションを取れる範囲で内定者フォローイベントは開催するようにしましょう。
内定者フォローイベントを開催する際の注意点
内定者イベントすることのメリットをご確認いただき、内定者イベントをしようと思った方も中にはいらっしゃると思います。
内定者イベントを実施する時は以下の3つの注意点についておさえる必要があります。
【内定者フォローイベント開催時の3つの注意点】
・適切な距離感を保つ
・配属先の先輩社員と交流できるようにする
・内定者を優先してスケジュールする
では、3つの注意点について解説していきます。
適切な距離感を保つ
内定者フォローイベントを開催する際には、内定者との距離感は適切に保ち、過度なコミュニケーションを取らないように注意しましょう。
友達のように接してしまったり、プライベートに踏み込みすぎるのは、内定者からするとあまりいい印象を与えないことがあります。
フレンドリーなのはいいことですが、あくまでも仕事の関係だという立場で接することが大切となり、過度なコミュニケーションはおすすめしません。
実際に、社員からフレンドリーに接しられすぎて困った・すでに部下のように扱われ、態度も偉そうで嫌な気持ちになったという学生は多くいます。
内定者としても、内定承諾はしたけれど、まだ入社していないという気持ちがあるため、やりすぎなコミュニケーションは控えましょう。
配属先の先輩社員と交流できるようにする
座談会や懇親会を開催した際に、配属先の先輩社員と交流できる機会を必ず設けるようにしましょう。
せっかく内定者フォローイベントを開催したとしても、配属先の先輩と交流できなければ、実際の業務時の雰囲気がつかめません。
内定者としても、実際の職場の雰囲気が知りたいために参加しているため、関係ない社員との交流だと得られるものは少ないでしょう。
まだ大学生活も残っているタイミングでの内定者フォローイベントですので、あまり意味のない交流会に参加しても学生のメリットにはなりません。
そのため、参加することで、学生にとってメリットになるように内定者フォローイベントのコンテンツを考えるようにしましょう。
内定者を優先してスケジュールする
1週間に1回など内定者フォローイベントのスケジュールが過密すぎると、学生に大きな負担を与えてしまうため、せめて月に1回程度にしましょう。
内定先が決まった学生は、最後の学生生活を友人と過ごしたり家族との時間に充てるなど、スケジュールを決めていることがあります。
さらに、地方から上京してくる内定者だと、会社の近くに家を探す必要もあり、入社までの時間が忙しいことが考えられます。
そのため、絶対参加ではなく任意での招待という形にしたり、内定者フォローイベントの回数を多くても月に1度にしたりと、内定者を優先してスケジュールを決めましょう。
イベント以外もおすすめ!内定者フォローの方法5選
内定者フォローのためのイベントは大変効果的です。
ただ、イベント以外にも内定者フォローをすることは可能です。イベント以外で、内定者フォローをお考えの方に施策や事例を紹介します。
・内定者インターン・アルバイト
・オフィス見学
・社内イベント
・社内報紹介および制作
・グループワーク
上記の方法について深掘りしていきます。
内定者インターン・アルバイト
内定者インターン・アルバイトでは言葉の通り、内定者に入社までに就労することを指します。
入社後に従事予定の業務の一部を経験させたり、採用活動を手伝ってたり、入社後のイメージを明確にする業務が望ましいです。
オフィス見学
入社の決め手に、オフィス環境を条件にしている方は決して少なくありません。社内の様子はもちろん、実際に社員が働いている様子を確認することで、学生も安心感を得ることができます。
見学時は先輩社員や人事が同行しましょう。気になったことはその場で質問できるようにすると、より効果が期待できます。
社内イベント
レクレーションやごはん会、社員旅行などの社内イベントに参加してもらうこともおすすめです。
業務を知ってもらうのも大切ですが、その業務のやり取りをするのはすでに勤務している先輩社員です。社員とのコミュニケーションを通して、学生に自社の社風を肌で感じとってもらうことができるでしょう。
社内報での紹介
意外に思うかもしれませんが、社内報を活用することもおすすめです。
内定者のプロフィールやインタビューなどを掲載して内定者にも共有すると、内定者の入社意欲の向上が期待できます。また、先輩社員が内定者に関心を持ちやすくなる効果もあるでしょう。
ついでに、社内ニュースや取り組みなどが掲載された社内報に目を通すことになるので、企業理解も深まります。
グループワーク
内定者同士や社員を交じって、グループワークを行いましょう。
コミュニケーションの機会が増えるだけでなく、ワークの内容によっては事業や業務内容の知識を深めることも可能です。
5つの方法の中では、一番実施しやすい内容です。
新卒採用時の内定者フォローに困ったら採マネnext≫へ!
今回、内定者イベントをはじめ、内定者フォローのための方法をいくつかご紹介しました。いずれの方法も、社員とのコミュニケーションが前提にあり、このコミュニケーションにより、内定辞退や早期離職の防止につながります。また、企業としても欲しい人材の確保が行えるようになります。
イベントや各方法を実施するにあたり、それに至るまでのコミュニケーションも忘れてはいけません。中でもSNSは今の学生において有効的なツールです。
弊社の提供している「採マネnext≫」では、LINEを活用した採用管理ツールを提供しております。SNSの中でもLINEを連絡手段として活用している学生は多いでしょう。このLINEを通して、内定者フォローをすることももちろん可能です。また、採用コンサルティングの知識が搭載されているため、より効果的な採用活動を行えます。
求職者をしっかり入社に結び付けるためにも、ぜひ弊社のサービスの利用ください。