新卒採用のシーズンになると、各所で会社説明会が開催されます。
学生に自社の魅力を知ってもらうために必ず行う採用活動ですが、その説明会になかなか学生が集まらないという悩みを持つ企業も多いようです。
今回はなぜ会社説明会に学生が集まらないのか、その理由と対策についてご紹介します。
目次
会社説明会に学生が集まらないのはなぜか?
そもそも、なぜ会社説明会に学生が集まらないのかというと、原因は企業側の施策にあります。
会社説明会は、就職活動という舞台で行われるものですが、一種の「イベント」であることは間違いありません。
そのイベントが成功しない要因は主催者側、つまり会社側に問題がある場合があるのです。
(1)会場の選定が悪い
会社説明会に参加する学生は「その会社に入りたいか」「その会社を知りたいか」です。
どんな会社なのかこれから知りたいというケースの場合、アクセスが悪い場所で行われる会社説明会には足が遠のきます。
また、参加したいという気持ちがあっても、家から遠いと時間がなくて参加できない可能性もあります。
そのため、会場選定はアクセスがいい場所にし、オンラインの会社説明会も同時に行うなどの対策をしましょう。
(2)集客のノウハウがない
会社説明会に来てもらうためには、まず会社説明会が開催されることを知ってもらわなければいけません。
特に法人向けの会社は、一般に名が知られていないことも多いため、自社サイトで告知しても学生は気がつかないことが多いようです。
また、中小企業では知名度が無ければ情報が大企業や人気の中小企業に埋もれてしまい、情報が伝わらないこともあります。
SNSを活用してまずは認知度を上げて会社を知ってもらう・合同説明会に参加してもっと多くの学生に知ってもらうなど戦略を立てましょう。
(3)会社説明会の内容が伝わっていない
会社説明会は、その名の通り自社がどのような会社なのかを説明するイベントです。
しかし、十分なノウハウがない会社説明会は、会場で配布されたパンフレットの中身をなぞるだけの説明にしてしまうこともあります。
webの情報を確認すれば事足りるような説明会は、学生からは不評の対象となってしまいます。
会社説明会に参加したことで、今後の人生や就職活動に有益な情報が得られるのか、学生に取って魅力的な内容を開催することが重要です。
新卒採用は年々難しくなっている
昨今の新卒採用市場は年々採用が難しくなっているといわれています。
少子高齢化が進むことで、若い人材の人口自体が減少しています。
都市への人口集中も加速している上、売り手市場の傾向が強いため、地方の企業や中小企業の採用は困難になっています。
そんな中でも採用を行っていくためには、採用活動の強化が必要です。
自社の魅力を伝え、学生とコミュニケーションが取れる会社説明会の充実は必須といえます。
説明会の集客を上げるポイント
採用活動を左右する会社説明会を成功させるには、いくつかのポイントを抑えることが大切です。
(1)会場・日程の調整
会社説明会のターゲットである学生が集まりやすい日程、場所の選定が成功への第一歩です。
大きな合同説明会や、人気のある大企業の説明会と日程をかぶせず、参加しやすい日に設定します。
また、自社へのアクセスが悪いようならば、駅の近くのイベントスペースや貸し会議場にすることで、学生が集まりやすい環境をつくることができるでしょう。
(2)学生が聞きたい内容
会社説明会で行う説明の内容も、学生のニーズにあったものにしましょう。
学生の多くは「業務内容」「待遇」「社風・企業文化」など、会社説明会で多くの説明を求めています。
会社説明会の内容は会社への興味を駆り立てるいくつかのポイントに絞り、残りは個別の相談や面接に持ち越すことで、効果的で満足度の高い会社説明会となるでしょう。
(3)告知はこまめに
新卒の就職活動は同時期に何社も並行して行われるため、多くの情報があふれがちになります。
その中で自社の印象を強くするために、こまめな告知を行っていきましょう。
SNSや就職サイトの告知機能などを利用することで、手軽でターゲットに直接届く告知を行えます。
(4)口コミを狙う
SNSの発達により、学生間の情報交換も盛んになっています。
良い企業の情報はどんどん横に拡散されていきますので、学生がつい話題にしたくなるような会社説明会を開催していきたいところです。
とはいえあまり風変りなものを狙ってしまうと、会社説明会の目的を見失うことにもなりかねません。
あくまで「この会社に入りたい」と思うような、会社の良さが伝わる説明会の内容を心がけましょう。
口コミで広がるために学生が説明会で注目しているポイントを知ろう
学生が求めているポイントを押さえている会社説明会は、口コミで広がっていきやすいといえるでしょう。
何より入社後に「こんなはずじゃなかった」と思うことを学生は恐れますので、そのギャップを生まないためにも対策を行っておきましょう。
会社や社員の雰囲気
会社説明会を主催する側の社員は、学生からみればその会社の雰囲気を知る有力な手掛かりです。
きびきびと充実した働きぶりを見せる社員の姿は、大きな宣伝効果を生むでしょう。
仕事内容
会社説明会の大きな目的として、入社後にどういった仕事をすることになるのかを知ることです。
学生は「入社後何をやりがいにし続けていけるのか」「将来のイメージができるのか」と感じて参加しています。
印象に残る企業があれば、学生同士で口コミが広がるでしょう。
母集団形成・集客に効果的な方法
次に学生を集めるためには実際にどんな集客方法があるのでしょうか。
(1)大学訪問
学生が来るのを待つだけでなく、自分たちから積極的にアプローチするのもよいでしょう。
大学の学生課に募集を掲載してもらう、大学主催の説明会に参加するという方法が一般的ですが、OB・OGがいれば、研究室を通じた学生との接触もしやすいでしょう。
(2)SNSでアピール
学生の多くが活用するSNSを通じた告知も有効です。
企業の担当者の生の声を届けることができるだけでなく、直接学生と触れ合うこともしやすいのが大きなメリットです。
コスト面も抑えられるため、非常に有用な方法といえるでしょう。
(3)マッチングイベントの活用
採用活動の一つに合同説明会があります。
多くの学生と接することができるメリットがありますが、規模が大きいため負担もかかり、中小企業は参加しにくい側面もあります。
その点、規模の小さいマッチングイベントは中小やベンチャー企業も積極的に参加できます。
そして、学生とじっくり話をすることができるため、学生側にとってもメリットの大きいイベントです。
説明会の参加を一括管理!「next≫」
会社説明会の開催にあたり、参加者の募集からその後の連絡・面接まで学生の情報を管理する必要があります。
学生の人数が増えるほど管理が困難になりますが、LINEを使った連絡・管理を行える採用管理ツールが「next≫」です。
応募した学生の情報管理だけでなく、適切なタイミングでLINEを通じた学生へのアプローチを行えるため、説明会への参加忘れやキャンセルも減らせます。
入社までの期間で交流を深めつつ、会社の魅力を伝え、学生の悩みも解消させていくことができるツールです。
他にも「next≫」の機能は多岐にわたります。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
会社側にとって、会社説明会は新たな戦力を確保するための重要なイベントであるだけでなく、学生側からみても、一生を左右する働き先を決めるための重要なイベントです。
双方にとって実りある会社説明会にするためにも、主催側である会社は適切な集客方法を選択し、また説明会の内容を充実したものにしていきましょう。