近年ではインターネット技術が発達した影響もあり、オンライン採用や面接を取り入れている企業も存在します。従来の面接方法に比べると時間的コストを削減できることから、オンライン採用を好む面接官も少なくありません。
とはいえ、オンライン採用は少々テイストの変わった手順が必要なのも事実です。メリット・デメリットをまじえ、オンライン採用に関するコツをご紹介します。
目次
オンライン採用とは
オンライン採用とは、インターネットを用いて行う採用活動のことです。
近年、ビデオ会議システムを使ったオンライン面接は多くの企業で取り入れられるようになりました。また、オンラインでの会社説明会や採用後の内定者フォロー、求人サイトへの広告掲載などもオンライン採用に含まれます。
オンライン採用のメリット・デメリット
オンライン採用が徐々に浸透しつつあるとはいえ、実際のメリット・デメリット面をよく把握できていないという方も多いでしょう。まずはオンライン採用のメリット・デメリットについてご紹介します。
オンライン採用のメリット
オンライン採用の中でもっとも強いメリットとして挙げられるのが、遠方の人材であっても気軽に面接を行えるということ。
交通費や宿泊費、移動時間などがネックになり、「思うように就職活動ができない」と悩んでいる人は多いです。
有能人材であったとしても、遠方だから、交通費がかかるという理由で面接すら諦めてしまう人もいます。
オンライン採用ではそういった幅広い人材とつながりを持つことができるため、有望人材を採用しやすくなるといえるでしょう。
そして、オンライン採用であれば面接日時に融通が効く点も見逃せません。面と向かって面接をする場合はお互いのスケジュール間でマッチングする部分を探す、あるいは面接時間を調節する必要がありますよね。しかし、オンライン採用であれば空いた時間で簡単に面接を行えるうえ、台風など突発的な自然現象で外出が困難になった場合でもリスケすることなく、自宅で面接することが可能です。
オンライン採用であれば各種書類をオンライン上のツールで管理することも可能なため、手元に資料として残す必要もありません。
オンライン採用のデメリット
一見、メリットしか無いオンライン採用ですが、方針を間違うとコストがかさんでしまうかもしれません。
オンラインだからといって、全員と面接すると採用担当者の時間的コストがかさんでしまいます。
また、オンライン採用やオンライン面接ではWebカメラや通信環境などある程度の整備が必要となり、高性能を求める場合は購入コストや回線整備の時間コストなどが掛かってしまうのも事実です。
他にも、オンライン上で手続きを進める場合は採用担当者がオンライン採用に慣れておく必要があります。撮影場所や画面揺れ、音質の良し悪しを考慮しなければ、オンライン面接がスムーズにいかない原因となってしまうことも。
また、面と向かっての面接ではないため、通信トラブルが起きてしまうと面接中の話のこしがおれてしまう可能性があるのもオンライン採用独自のデメリットとして挙げられるでしょう。
オンライン採用をはじめるために必要な準備
オンライン採用の効果を知り、実際に導入したいと思っても、何からはじめれば良いのかわからない採用担当者も少なくありません。ここでは、オンライン採用をはじめるために必要な準備について見ていきましょう。
オンライン採用の基本的な流れを確立する
オンライン採用をはじめる前に、まずは基本的な流れを確立させましょう。一例として、オンライン面接を実施する基本的な流れを紹介します。
1.オンライン面接に使用するツールを準備する
2.ネット環境を整え、面接場所を確保する
3.応募者へオンライン面接の案内を送る
4.応募者への質問内容を決める
5.オンライン面接を実施する
このように、やるべきことや手順を決めておくと、効率の良い採用活動が実施できます。
オンライン採用のために準備しておくこと
オンライン採用の流れを確立させたら、導入の準備を進めましょう。
まずは、オンライン化する部分とオフラインで実施する部分の線引きをします。対面での対応が難しい活動に関しては、採用ツールを使用してオンライン化を進めていきましょう。
次に、Web会議システムなど通信手段を整備します。通信手段としてさまざまなシステムがありますが、学生が使いやすいシステムを選択することも重要です。
最後に、トラブル発生時の対策も立てておくと、本番でトラブルが起きても冷静に対処できるでしょう。
オンライン採用を成功させるためのコツ
オンライン採用は、既存の面接方法であるオフラインとは異なり、相手の身振り手振りや顔の表情を読み取ることが容易ではありません。そのため、お互いに伝えたいことが出し切れず、ミスマッチを起こす恐れがあります。
オンライン採用でのミスマッチを防ぎ、採用を成功させるためには、どのような方法があるのか見ていきましょう。
ミスマッチを防ぐための工夫
求職者に、会社についての理解を深めてもらう方法として、会社説明会のオンデマンド配信があります。オンデマンド配信とは、動画ファイルをサーバーにアップロードしておくことで、視聴者が好きな時に動画ファイルを視聴できる配信方式を指します。
オンデマンド配信なら、いつでも動画を見られるため、より多くの学生から興味を持ってもらえるでしょう。
また、会社の雰囲気や既存社員の仕事風景なども動画にすることで、学生が自分に合った企業であるか判断しやすくなります。
そのほかにも、オンライン面接を実施する際は応募者の緊張をほぐすために、アイスブレイクを入れてから面接をはじめると良いでしょう。
オンライン採用も内定者フォローが重要
オンライン採用では内定者と会社の人間が会う機会が少ないため、内定者は内定取り消しなどの不安が生じやすくなります。しかし、オンライン採用でも内定者フォローは可能なので、積極的に実施していきましょう。
オンラインでの内定者フォローは、会場や時間の制限がないため、多くの先輩社員のリアルな声を伝えられます。海外支社がある場合は、国外にいる社員の話を聞いてもらうこともできるでしょう。
また、ツールを活用すれば、匿名で質問を受け付けることも可能です。匿名にすることで内定者は質問しやすくなり、入社までの不安や疑問を払拭しやすくなります。
さらにオンライン採用なら、メンターによる1対1のフォローもできるため、入社の動機づけがしやすくなるでしょう。
「採用管理ツール」next≫なら
採用管理ツールnext≫であれば、応募者の一括・グループ管理ができ、タップ数やクリック数、滞在時間などを分析することが可能です。CSVデータと連携しており、フローごとの資料作成などもお手軽に済ませることができます。
特定のメッセージに対して自動応答する機能を活用すればリマインド時間の削減につなげることができるでしょう。採用管理ツールnext≫でコミュニケーションをLINE@内で完結させることで、応募者が気軽に企業セミナーの予約を行える仕組みです。
アンケート機能なども付いており、LINEだからこそ学生の目にも留まりやすいため、応募者の意見をローコストで手軽に集めることが可能な点も見逃せません。利便性の向上を見据えてオンライン採用を考えている場合は、採用管理ツールの導入をしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
インターネット技術の発達により、昨今では面と向かって行う面接よりもオンライン採用を導入している企業も多くなってきています。売り手市場になった結果優秀な人材確保が難しくなった、と感じる企業が増えているのも事実です。
しかし、オンライン採用であれば門戸を幅広く設けることができるため、さまざまな人材とつながりを持つことができます。人的コストや時間コストを極力抑えつつ優秀な人材を集めたいという場合は、まさにオンライン採用がマッチしているといえるでしょう。