絶賛就活中大学3年生のまゆかです。
就活をしていて、4年生の先輩、また新卒1、2年目の先輩方にお話を伺う機会が多いのですが、
そこで絶えないのが
「そういえばこんなことがあってさ、、、」
という就活に対する、また人事に対するマイナスなエピソード。
今回は就活、また人事に対する学生の本音を紹介し、不満に対する改善策を紹介していきます。
【学生のホンネ:連絡編】きちんと連絡して!
①お祈りメールが来ない
ダントツで多かったこの不満。
1次選考や2次選考、最終面接、最終面接後の内定合否の連絡がいつまで経っても来ないまま放置されてしまい、
困惑してしまう学生が後を絶たないようです。
企業側の本音としては、自社に必要ではないと判断した学生に対しそこまで時間をかけていられない、
という気持ちもあると思いますが、
学生から学生への口コミや噂は企業の評判を下げてしまう力を十分に持っています。
実際筆者がOBOG訪問をしている際に、
のような声をいくつも耳にします。
知らぬ間に自社の評判が落ちてしまい、優秀な学生が受けてくれなくなってしまうような事態は避けたいですよね。
学生の不安を払拭するためにも、また企業の評判を落とさないためにもお祈りメールはきちんと送りましょう。
万が一メールを送ることに漏れが出る可能性がある場合、
「1週間以内に合否連絡がなかった場合は残念ながらお見送りとさせていただきます。」
のような一文をメールの末尾に記載しておくと、学生は記載したような不安を抱くことが無くなります。
②LINEの返信が来ない
今やコミュニケーションツールの主流はLINEであり、企業と学生間の連絡手段としてもLINEが利用されています。
そんな中、企業に連絡をしても既読がつくだけで返信が来ない、という声があります。
実際にあったケースとして、
という企業からの連絡に対し、
と返信したところ、
すぐに既読はつくものの返信がずっと来ない、というケースがありました。
本当に企業は返信を見ているのか、これで大丈夫なのか、という不安を学生は抱きます。
このような学生の不安を解消する改善策として、
既読にせず未読にしておく、またはスタンプだけでもいいから送信するようにしましょう。
③連絡媒体が多い
企業と繋がる連絡媒体が多いことも不満として挙げられています。
②LINEの返信が来ない で紹介したように学生と繋がるツールとしてLINEを用いる企業がある、と記しましたが、
1つの企業と連絡を取るツールとしてLINE、メール、大手ナビサイトからのダイレクトメール(以下DM)など、様々なツールから連絡が来るとどの媒体にどの情報が載っていたか混乱してしまう、という場合があるようです。
こちらも実際にあったケースとして、
面接の日程は大手ナビサイトからのDMで連絡が来るが、説明会の日程に関してはメールでやり取りをする、はたまた逆に別の企業との連絡では面接の日程はメール、説明会の日程は大手ナビサイトからのDMなど、
それぞれの企業がどの媒体を使っているのか、またその中で何の媒体をチェックすればいいのか混乱してしまうという声を聞きました。
学生は1つの企業だけではなく複数の企業とやり取りしているため、
個々の企業が連絡するツールを統一していないと非常に困惑してしまいます。
改善策として、現在学生の主な連絡ツールとしてはLINEが挙げられます。
よって合同説明会や1dayインターンなどの企業を知ってもらうイベントに対する告知は大手ナビサイトのDMを利用し、
参加してくれた学生に対してはLINEの登録を促し、それ以降の2dayインターンや選考案内などの連絡はLINEを使うことをオススメします。
④メールの末尾にある電話番号がどこに繋がるのかが分からない
学生とメールでやり取りをする際、メールの末尾に電話番号を記載している企業は多いのではないでしょうか。
しかし、学生からこの電話番号はどこの誰に繋がるのだろうか、という不安があります。
実際一度電話をかけた学生が、メールを送った人と全く違う人に電話が繋がってしまったことがあるそうです。
企業の人事の方に繋がるのかな?と思い電話をかけたら全く関係のない方に電話が繋がってしまったらとても困惑しますよね。
メールの末尾に電話番号を記載する場合は必ず
など、電話番号とともに学生からの電話に対応できる採用担当者の名前を記載しましょう。
⑤選考通知の電話番号がどこの企業かが分からない
[④メールの末尾にある電話番号がどこに繋がるのかが分からない]と同じく、こちらも電話番号にまつわる不満です。
インターン通過の連絡や選考通過の連絡など、メールではなく電話を使う企業も多いでしょう。
しかし、会社の電話番号から連絡するならば学生も「〇〇企業から電話だ」、と電話を取る前に心構えをすることができますが、
人事の個人携帯の番号だと誰から連絡が来ているのかが分からず、電話を取った後に「あ、この企業か」となる場合があります。
就職活動の場合ではなく、普通に生活をしていても知らない番号から電話が来たら取るのを少し躊躇してしまいますよね。
個人の電話番号から学生へ連絡をする場合は、インターン前や選考前のメール、またはインターン中、選考面接中に
「この電話番号から結果を連絡する、また次回以降のインターンについて連絡する場合があるから登録しておいてね」
と一言電話番号の紹介とともにフォローをしておくだけで学生からの印象は大きく変わります。
【学生のホンネ:接し方編】落とすなら早く言って!
ここから後半は、企業や採用担当によって違いはあるものの、
「こういう人事は嫌だったな…」
という学生の声をもとに紹介していきます。
もし 「あれ、うちの採用スタイルも該当しているかもしれない」と感じた場合は要注意です。
学生がどのように人事を見ているのか、それに対しどう改善していけばいいのかを見ていきましょう。
⑥親身になって接してくれていたのに落とすのはやめてほしい
多くの学生と関わっていくうちに、個人的な相性がいいな、と思う学生はいると思います。
親身になって学生のフォローをすることは採用担当として素晴らしいことですが、
中にはあんなに親身に対応してくれたのに落とされた、期待させないでほしい、と思っている学生もいます。
ここで注意すべき点は、あくまで企業と学生という立場を前提とすることが大事だということです。
「企業と学生」という枠に捉われず、人として学生に向き合うのは素晴らしいことですが、
というように、学生のために選択肢や比較対象を多く持たせることを意識したアドバイスが適切です。
採用担当者自身はその学生の魅力に惹かれ、自社に欲しいと感じても、
最終の社長面談、副社長面談などで上司がどうその学生を評価するかは異なる場合があります。
よって、学生と頻繁に連絡を取ったり接する場合は、
そうすれば学生の過度な期待を防ぎ、あくまで1企業の社員、社会としての先輩という立場を前提としたコミュニケーションが築けると思います。
⑦選考を受けている他の企業を否定しないで欲しい
こちらは人事の方と食事会に行った際の出来事だそうです。
どこの業界を受けているのか、自社の他にはどのような企業を受けていて、どのような社風や制度が整っているかなどを聞いた後、
「あなたはその業界に合っていない」「その業務内容でその会社の規模感はおかしい」
など、他の企業を否定するような発言を受けた、という声を耳にしました。
また、学生が第一志望としている企業に対し
と言われたこともあるそうです。
学生に対して、時に人生の先輩としてアドバイスすることは大切ですが、
学生も1人の人間です。
学生にとって大事な価値観があり、その価値観にマッチしている企業を否定することはその学生自身を否定することに繋がります。
アドバイスをする際は語気を和らげる、また人事側の価値観を押し出しすぎることなく、学生はどのような価値観を持っていて、どのようなスタンスで仕事をしていきたいかに重きを置いて相談に乗ることをお勧めします。
⑧社員間のセクハラ、モラハラ発言は企業を疑う
こちらも[⑦選考を受けている他の企業を否定しないで欲しい] と同様に、
社員の方と食事会に行った際の出来事です。
学生本人に対するセクハラ・モラハラ発言は無かったものの、
男性社員が女性社員に対しセクハラ発言をしているのを目の当たりにし、学生は企業に対し不信感を抱いたそうです。
企業にとっては何事もない学生との軽い交流会、という気持ちで食事中会話をしているかもしれませんが、学生はこれから先、自分の身を置く企業を判断する貴重な時間です。
学生の前で一言一句気をつけなければいけない、という訳ではありませんが、
この発言は少し失礼に当たるかな?と思うような発言は一度考えてから発言することをお勧めします。
⑨プライベートでの社員間の交流の深さをアピールされるのは困る
こちらは特に企業の色や、学生が企業に何を求めているかによって変わってくる不満ですが、企業によってはプライベートでも仲が良く、社員間の交流が盛んなところもあると思います。
昨今仕事での人間関係が上手くいかず仕事を辞めてしまう、また業務内容が重い上に嫌な上司ばかりでどうしたらいいか分からず、追い詰めすぎた結果命を落としてしまうというケースが存在する社会にとって、
社員間の交流が盛んであるということは素晴らしい反面、そのこと自体を全面的に押し出すことに対し少し引いてしまう学生がいます。
もちろん、そういった交流を重んじる人財を求めているのであれば、スクリーニングの手段として活用するという手法もあります。
しかし、社員同士の仲の良さは企業の魅力の1つであることは確かですが、企業の業務内容を知りたいと思っている学生もいることを忘れないでください。
業務内容を学生に伝えつつ、更なる魅力として福利厚生の充実や、社員同士の交流の深さをアピールしていきましょう。
⑩内定後フォローが無いと必要とされてないのではないかと思う
こちらの不満はたくさんの4年生から聞きました。
内定承諾をした後、連絡が1つも来ず、気づいたら10月の内定式まで一度も内定先と連絡を取ることがなかった…という場合があります。
内定後フォローがない場合、学生は
「本当にこの会社は自分を必要としているのかな?」
という不安を感じてしまいます。
企業から求められていないと感じた場合、
他の企業の方が自分を必要としてくれるんじゃないか?自分にあっている企業はもっと他にもあるんじゃないか?
という気持ちを抱き、最悪の場合内定辞退に繋がってしまう場合もあります。
内定後の学生へのフォローは今や必須。
きちんとした内定後フォローを行い、学生の不安を軽減できるよう努めましょう。
こちらの記事では具体的な内定者フォローの方法を紹介しています。
内定者フォローは当たり前!内定辞退をなくすためにすべき5つのこと
またこちらの記事では学生が内定辞退をする時の本音や、内定辞退への対応を紹介しています。
【新卒採用向け】内定辞退率が低下!学生が内定辞退する理由と対策
学生と連絡を取るならLINE
今回は人事になかなか言えない学生の不満を10選紹介しましたが、不満のうちの半分が企業と連絡を取る際の不満でした。
連絡媒体が多い、電話番号が誰に繋がるのかがわからない、そもそもどの企業からの電話なのかが分からない…
様々な学生の不満を解消するために、ここでは採用管理ツール「採マネnext>>」を紹介致します。
採用管理ツール「採マネnext≫」
LINE採用管理ツール「採マネnext»」とは、学生とのオンラインコミュニケーションを自動ですることができ、募集から採用までの間、また内定期間から入社までの間、学生のエンゲージメントを向上させ続けることが可能です。
説明会や面接といったイベントの情報管理もちろん、「●日の選考会に参加した学生」といった特定の学生に情報を配信することも可能です。
採マネnext»では、応募した学生の情報管理をだけでなく、適切なタイミングでLINEを通じて学生とのコミュニケーションをとることができます。
まとめ
学生の不安を払拭することで学生は企業に対し信頼を抱き、企業は学生からの評判が向上することで多くの学生が集まり、より自社に適した人材を見つけられる可能性が広がります。
学生側、企業側どちらのためにも、学生の不満に耳を傾け改善していきましょう!