採用の歩留まりとは? 引き上げるポイントを知って効率的に採用活動を進めよう

思わずエントリーしてしまう!学生が魅力を感じる企業の特徴8選_画像

現在の早期化している採用市場において、「歩留まり」は重要な指標の一つです。
とくに、学生自身が企業に興味をもって自然に応募してくれる機会が減っている今、歩留まりの改善は目下の課題です。
本記事では、採用における歩留まりの意味と、その改善方法について解説します。

採用における歩留まりとは

課題に悩むビジネスマン

歩留まりという言葉は、もともとは製造業で使われる用語となっています。
製品を作るために投入した原料の価格に対して、得られた利益の割合です。
歩留まりが高ければ、効率良く利益を生み出せているということになるでしょう。

採用における歩留まりの意味は、応募人数のうち実際に入社した人の割合のことを指します。
歩留まりが高ければ、応募者の多くが入社しているということです。

反対に、内定辞退や選考辞退が多い、つまり歩留まりが良くない場合は、比例して母集団形成に投資をすることになります。
結果、採用単価を上げる要因になるため、企業としては早急に改善が必要です。

採用の歩留まりが低下しやすいのはいつ?

新卒採用においては、選考フローの段階により歩留まりに差があります。
特に低下しやすいのは、「1次面接前」「内定承諾後」となるので、注意が必要です。

1次面接前

就職活動において、1次選考以降は比較的歩留まりは良いといわれていますが、この1次選考に進むまでが学生が離脱しやすいポイントです。
学生の目線から見ると、第一希望ではない企業様の書類選考や筆記試験は学生からするとハードルが高いものとなります。
そのため、ハードルの高い書類選考や履歴書の提出については、タイミングが非常に重要です。

また、学生の多くはほかの企業にも応募しているため、ほかの企業と面接日程が重なってしまうこともあるでしょう。
この場合、就活生の気持ちを惹きつけられていない企業は、当然志望度の高い企業の採用を優先します。
1次選考に繋げていくには、いかに説明会や選考前に自社を理解させ、そして志望度を上げていくかが重要です。
ほかにも、面接の日程がなかなか決まらないことも、歩留まりが低下する原因のひとつです。
レスポンスが遅いことに対して不満を持ち、辞退する学生も少なくありません。

内定承諾後

内定承諾後も、1次選考前に次いで歩留まりが低下しやすい傾向にあります。
内定承諾後というのは、入社する企業を決めるという最も重要な段階です。
複数社から内定を得ている学生だと、ほかの企業に心変わりすることも珍しくありません。
もともと自社に入社する意思があった学生でも、「本当にその企業で良いのか」と不安となり、慎重に検討した結果、他社を選ぶこともあるでしょう。
内定承諾後は企業からの適切なタイミングで、適切なアプローチをできていないと、歩留まり(承諾率)を引き上げることは難しいでしょう。

採用の歩留まりを向上させるポイント5つ

では、採用の歩留まりを向上させるためにはどうすれば良いのでしょうか。
歩留まりを向上させるポイントについて見ていきましょう。

1.学生へのアプローチ方法を見直す

企業の多くは学生へのアプローチ方法として、会社説明会や求人サイトへの情報掲載、パンフレットの配布などを実施しています。
しかし、それだけでは十分ではありません。
前述した従来のアプローチ方法では、伝えられる情報に限りがあるため見直しが必要です。
今の市場感で重要なのは、「認知」を広げることで、例えば採用サイトやSNS、動画のように、学生が見るコンテンツの中で、会社のことを最大限知ってもらうことが重要です。

特に今注目されているのが採用サイトです。
コーポレートサイトに求職者向けのページを設けている企業も見受けられますが、採用サイトを別で用意する方が確実に効果に繋がります。

また、最近の学生は、情報収集をする際に検索エンジンよりもSNSを使うことが多い傾向があります。
そのため、企業側もSNSで情報発信するほうが、学生の目にふれやすくなります。
動画は有名動画サイトで発信するのが効果的です。
オフィスの様子などを、多くの学生に知ってもらうことができるでしょう。

2.レスポンスを早める

メールなどのレスポンスが遅いと、それを理由に離れていってしまう学生は多いです。
歩留まりを上げるには、メールは当日中の返信を心がけましょう。
返信用のテンプレートなどを作っておけば、人数が多い場合でも対応しやすいです。
特に合否については、遅ければ遅いほど他社の内定が出る場合があるため、早めに対応いただくことが重要です。
メールのレスポンスを早くするなら、採用管理ツールのnext≫(https://line-next.com/)の活用もおすすめです。

next≫はLINEと連携して利用できる採用管理ツールです。
LINEは現在の大学生の98%が使用しておりメールよりも開封率が高いため、面接前などにスムーズに連絡を取れます。
スピーディーなやり取りが可能になるため、歩留まり向上に役立つでしょう。

3.内定者フォローを欠かさない

内定承諾後の歩留まりを上げるには、内定者フォローが必須です。
具体的には、座談会や個人面談などを実施すると良いでしょう
内定者同士でコミュニケーションを取ったり、面談で知りたいことを質問する機会を設けることで、信頼関係を築けます。
そのほか、内定者インターンシップや研修会を実施するのも良いでしょう。
入社後に自分が働いている様子をイメージしやすくなり、入社意欲を高めることができます。

4.オンラインをうまく活用する

オンラインを活用することで、より学生が説明会や面接に参加しやすくなるため、歩留まりの向上として活用できます。
例えば、地方から上京してくる学生からすると、滞在時間が少ないといった問題で説明会や面接に参加できる企業数が限られてしまいます。
しかし、オンラインなら時間を有効活用して参加できるため、学生の参加ハードルを下げることで出会える数を増やすことが可能です。
気軽に参加できるようなコンテンツを作ることで、歩留まり率を改善できるため、取り入れてみてはいかがでしょう。

5.採用担当者・面接官の能力を向上する

採用担当者と面接官の能力の向上も忘れてはいけません。
インターシップや説明会のコンテンツをいかに強くしようと、関わる採用担当者が魅力的でなければ学生は離れていきます。

その上で、面接官に関しても学生との接し方を再度考え直すなど、企業の顔として適切な対応ができているのかは見直しが重要です。
学生は面接官の態度が悪い・質問してみても欲しかった答えが返ってこないなど、悪い印象を感じると内定出しをしても辞退をするどころか、口コミで悪い噂を書かれかねません。
面接官は、企業の顔ともいえるべき存在なので、定期的に教育を行うなど能力の向上を進めるようにしましょう。

採用活動の歩留まりを数値として算出する方法

  • 選考通過数÷選考対象数×100=歩留まり率
  • 説明会予約数÷エントリー数=説明会予約率
  • 説明会参加数÷説明会予約数=説明会参加率
  • 面接参加数÷面接予約数=面接参加率
  • 面接通過数÷受験者数=面接通過率
  • 途中辞退者数÷受験者数=選考辞退率
  • 内定辞退者数÷内定者数=内定辞退率
  • 受験者数÷内定者数=内定率

採用活動における歩留まりを数値として算出するのであれば、「選考通過数÷選考対象数×100」の計算となります。
また、採用活動はさまざまな段階に分かれており、各段階においても歩留まり率をデータとして算出することをおすすめしています
数値化した歩留まりの分析を行うことで、どの段階で歩留まり率が高いのか、あるいは低いのかを可視化することで、自社採用の課題を明確化できます。
課題を正しく把握することは、採用活動のクオリティを向上し、コスト削減だけでなく採用目標数の達成にもつながります。

歩留まり分析ならnext≫がおすすめ!

内定者フォローに時間が割けない場合には、next≫をご利用ください。
next≫では、歩留まり分析機能を搭載しており、学生がどの段階で止まっているのか歩留まりを可視化して把握できます。
資料請求や会社説明会、 応募 など、歩留まり分析をしたいフェーズを登録することで、 到達人数や見通す人数が分かります

また、next≫を使えば内定者フォローもLINEで行うことが可能で、内定者フォローに役立つ機能としては、シナリオ配信やカルーセルQ&Aなどがあります。
シナリオ配信とは、事前に登録しておいた複数のメッセージを、タイミングを決めて自動配信できる機能です。
内定者に対して定期的にアプローチすることができるので、内定辞退の防止にもつながります。

内定者用のメニューに入れることができるカルーセルQ&Aは、疑問に感じたことを内定者自ら検索ができる機能です。
タイムリーに疑問が解消されることで、内定者だけでなく親からの理解も深めることができるでしょう。

まとめ

今回紹介したように、歩留まりとは「応募者のうち入社に至る人の割合」のことを指します。
歩留まりの高さは、採用活動が上手くいっているかどうかを見る上で重要な指標になります。
歩留まりの高い企業では、学生へのアプローチが上手く、内定後のフォローも充実していることが多いです。
もし、歩留まりが低いようであれば、原因を究明し少しずつ改善していきましょう。

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