近年では、学生の傾向が変化しつつあり、内定辞退が増えてしまい困っていませんか?
その対策として、LINEを活用した採用を導入し、フォロー対策をとる企業も増えてきました。
しかし、手軽にコミュニケーションが取れる利点の反面、活用の仕方によっては逆効果になる可能性もあります。
挙句の果てには、内定者にありがた迷惑だと思われてしまうことがあるので、注意が必要です。
本記事では、手軽に内定辞退されないためのLINE活用方法を、採用コンサルタントの監修のもと、解説していきます。
目次
内定辞退は深刻化しつつある
現在の採用市場ですが、多くの企業ではまだまだ売り手市場となっているため、学生の取り合いが発生しているのが現状です。
就活生は、複数企業から内定をもらうことがあり、自身にとってどの会社が適しているのかを判断してから就職先を決める傾向にあります。
その結果、合わないと判断されると内定辞退されてしまうこともあり、企業としては内定者フォローに力を入れて行かなければなりません。そこで、手軽に内定者フォローができるLINEを活用し、内定辞退を防ごうとする企業も増えてきました。
しかし、LINEの活用方法を誤ってしまうと、学生にとってありがた迷惑になってしまう可能性もあります。
近年ではLINEを使った就活が活発
総務省の調査によると、2023年度のLINE普及率は、全年代において90%近くの人が利用しているという結果が出ています。
また、SNSは中小企業でも、自社の魅力を発信しやすい媒体という認識が広まりつつあり、拡散力も大きなものとなってきました。
なかでも、LINEを使った採用活動では、定期的な発信がしやすい・内定者フォローがしやすいといったメリットがあります。
さらに、内定者からすると、メールよりも抵抗感が少なく、やり取りがしやすい傾向にもあるため、近年ではLINEを使った採用活動が増えてきました。
LINE採用は内定辞退も手軽になっている
手軽に内定者とコミュニケーションが取りやすいLINEですが、連絡のしづらい内定辞退の連絡も送りやすいツールとなっています。
電話や直接だと内定辞退の連絡がしづらいと感じる内定者は多いですが、チャットであれば手軽だと感じることが多いようです。
LINEを使った採用活動は、手軽な半面、内定者の心をしっかりと掴んでおかなければ、内定辞退されてしまう可能性があるため注意しなければなりません。
そのため、企業としては内定辞退が起きてしまう理由をしっかりと把握したうえで、内定者フォローをしていく必要があります。
なぜ内定辞退が起きてしまうのか
内定辞退が起こる原因は、LINEに限ったものではなくどのような採用活動を行っていても起こり得るものです。
たとえば、内定から入社までの期間が長いと、「本当にこの会社でいいのか」といった不安によりほかの会社を検討されてしまいます。
また、LINE採用を取り入れている場合、内定者同士のグループLINEでネガティブな話が伝わりやすいこともあります。
LINEを活用しきれずに、自社の魅力が伝えられないことも課題としてあげられるので、まずはなぜ内定辞退が起きているのか、原因を知ることが大切です。
内定から入社までの期間が長い
入社から内定までの期間が長いと、内定者は再考する時間が増えるので、本当にこの会社でいいのかと不安になりやすいです。
さらに、内定者フォローを行っていない場合、「本当に雇ってもらえるのだろうか」「もっとほかにいい会社があるのではないか」と不安にさせてしまいます。
そのため、複数社から内定をもらっている就活生だと、不安を感じる会社は辞退してしまおうと思いやすいので注意が必要です。
解決策としては、定期的なフォローやコミュニケーションを取るようにし、入社までのモチベーションを下げないような工夫を行いましょう。
内定者同士でネガティブな話が伝わることも
Job総研が実施した2023年卒業の学生を対象にしたアンケートによると、180人中66.1%の学生がLINEを使って就活に関する情報収集を行っていると回答しています。
そのため、内定者同士のLINEグループを作成していた場合、ポジティブな話だけでなく、ネガティブな話も伝わりやすくなっています。
しかし、ネガティブな話は、担当者の態度が悪い・質問しても返事がないといった、不安要素を内定者に与えてしまうことで、発生することがほとんどです。
しっかりと内定者フォローを行い、適切なコミュニケーションを取っていれば起きることはないため、ネガティブな印象を与えないように対応しましょう。
引用:「JobQ Town」
LINEを活用しきれずに自社の魅力が伝わらない
LINEを使った採用では、手軽にできる反面、活用方法を間違えてしまうと、かえって逆効果となるケースはいくつかあります。
たとえば、一斉送信による連絡の頻度が高い・一方的な業務連絡にしか使っていないとなると、内定者フォローは完全ではなく内定辞退につながってしまいます。
新卒の場合、初めての環境に不安を持っていることが多く、少しでもマイナスなイメージがついてしまうと、内定辞退となりがちです。
不安を払拭できる環境の構築や、適度なコミュニケーションを取るなど、自社の魅力を伝えて入社に対するモチベーションを低下させない工夫を行いましょう。
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LINE採用で内定辞退を防ぐための方法
LINEを使った採用で内定辞退を防ぐための方法には、主に「不安の払拭」「縦横のつながりを作る」「戦力化する」の3つがあります。
内定辞退を防ぐために最も重要となるのは、会社に対して魅力を感じてもらうことで、「入社したい」という気持ちを育てていくことです。
まずは、内定者の感じている不安を払拭するような仕組みを考え、良好なコミュニケーションを取れるような環境を提供しましょう。
その後、業務内容の共有やeラーニングの実施を行い、実際に入社した後のイメージを強固にしていくことで、内定辞退を防げるようになります。
内定者の不安払拭を行う
- よくある質問集を作成する
- 入社までの流れをマニュアル化する
- 入社に向けて各種提出物を確認
内定者の不安を取り除くためには、どのような点において不安を感じているのかを把握し、取り除いて行くことが重要です。
初めての就職の場合、働く環境や条件、人物像などが想像しづらく、漠然とした不安を抱えてしまうことはよくあります。
具体的には、「内定前と内定後で開示されている情報が同じ」「入社の条件に納得できていない点がある」といった不安は、内定者が抱えやすい問題です。
そのため、面接前に開示していた情報だけでなく、よくある質問集の開示や入社の流れをマニュアル化するなど、入社に対する不安を取り除けるようにしましょう。
このとき、LINEにて質疑応答できるようにしておくと、内定者は気軽に質問できるようになり、条件面の話や将来的なビジョンをクリアになります。
内定者自身が、会社から多くの情報や知識を共有してもらえているといった認識ができるよう、提出物の確認も怠らずに対応していきましょう。
内定者に縦横のつながりを作ってもらう
- 先輩社員を紹介する(マネジメント層)
- 先輩社員を紹介する(1~3年目社員)
- ほかの内定者を紹介する(可能であれば)
縦横のつながりとは、先輩社員とのつながりが「縦」、内定者同士のつながりが「横」という意味で使われるものです。
縦横のつながりができれば、一緒に働く人物像が明確となり、働くうえでの不安材料になり得る人間関係の問題は改善されます。
さらに、職場環境が合わないのではないかといった不安も、実際に働いている先輩社員からの話を聞くことで解決できるようになります。
内定者に楽しく働けると感じてもらえるよう、親睦会の開催や内定者同士のグループLINEを作るなど、縦横のつながりを作りやすい環境を提供してみましょう。
内定前から戦力化する
- 自社業務にまつわる知識や情報を共有する
- 入社まで必要となる知識を共有し学んでもらう
- e-ラーニングや内定者インターンにまつわる情報を発信する
内定期間中に、実際の業務にまつわる知識の共有や発信を行い、入社までに学んでもらうことで、入社後の業務への適応力が高まります。
さらに、内定期間中に必要な知識を学んでおくことで、内定者は即戦力として活躍できるといった自信をつけることが可能です。
Z世代と呼ばれる年代の就活生は、終身雇用よりも自身の働きやすい環境や価値観、能力値などが合っていることを重視している傾向にあります。
そのため、内定者にとって必要となる情報を正しいタイミングで発信できるよう、システムを使って自動化するなど、対策を行うとよいでしょう。
採マネnext≫の採用マーケティングツールなら内定辞退を削減できる
LINEを使った採用活動に限りませんが、内定辞退を防ぐためには「不安を取り除く」「コミュニケーションの強化」「必要な情報の発信」が重要です。
さらに、内定前から会社のことを深く知ってもらい、帰属意識の強化を行うことや人事データベースを使った会社と就活生のマッチング精度を上げることも大切でしょう。
採マネnext≫の採用マーケティングツールは、LINEをつかった採用管理だけではありません。
志望度の見える化により、会社に対する興味度の低い・高いが分析でき、最適なタイミングで情報の発信によるアプローチを自動化できます。
さらに、採用に特化したコンサルタントによる、ノウハウの伝授や内定辞退を防ぐためのサポートなどもご提供しております。
また、内定辞退を防ぐために必要な情報の発信も、内定者の段階に合わせたシナリオを活用することで適切なタイミングで自動配信が可能です。
ノンコア業務である情報の発信を自動化できれば、ほかの採用業務に注力できるようになり、分析に時間を割くこともできます。
LINEを使った採用マーケティングツールで内定承諾率を上げよう
LINEを使った採用活動は、手軽に利用できるものの、学生にとっても内定辞退の連絡がしやすいツールとなっています。
そのため、しっかりと内定者フォローをしていなければ、ほかの企業に内定者が流れてしまう恐れがあります。
内定辞退を防ぐためには、不安を取り除けるように入社に関する質問集の作成や入社後の業務内容についての共有・発信が重要です。
さらに、入社前には顔合わせとして親睦会の開催やLINEのグループ作成にて内定者同士の連携が取れるような工夫を行うと良いでしょう。
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