近年、さまざまなSNSが非常に普及しており、若年層を中心に最新の情報や一次情報を求めてSNSを活用することが多くなりました。
そのため、企業としてもより多くの就活生を集めたり、内定者フォローをしたりするためにSNS採用を取り入れるケースが増えています。
本記事では、SNS採用とは何か、導入による効果やメリット、各種SNSの特徴を紹介していきます。
SNS採用とは?
SNS採用とは、SNSを活用した採用活動のことを指します。
ソーシャルリクルーティングと言われており、採用活動の1つとして取り入れる企業が増えています。
ここでは、SNS採用の詳細の需要と現状について解説します。
採用サイトや自社HPとの違い
SNSでは、採用サイトや自社HP(サイト)で企業情報を見るより以下の情報がより期待できます。
- 口コミや評判
- 一次情報
これらの情報を求めている候補者にとって、SNSは貴重な存在となります。採用担当者はこれらのSNSのニーズについて理解する必要があります。
SNS採用が注目されている理由
SNS採用は、採用担当者においても以下の点が魅力です。
・多くの方が利用していて、幅広く人材を集めたい企業にぴったり
・SNSを使った公式アカウントの発信が当たり前になってきている。就活生は採用活動の一環としてSNSを使うことが当たり前になりつつある
今後、SNSの利用者はますます増え、SNS採用の需要はさらに高くなると思われます。
【数値で解説】SNSは世代を問わず利用されている
SNSは、世代や性別、国を問わずに幅広い層に活用されており、自社の情報発信や魅力を伝えるツールとしておすすめです。
総務省が実施した「令和5年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書」によると、LINEは全世代で94%を超える利用率となっています。
さらに、全世代でX(旧Twitter)は49.0%、Instagramは56.1%と多くの人々がSNSを利用していると発表されました。
現代では、少子高齢化により労働人口の減少が起きているため、できるだけ多くの人材を効率よく確保しなければなりません。
多くの人材を集めるために以下のSNSの活用を強く推奨します。
- LINE
- X
- YouTube
これらのSNSを中心に、全世代で普及しているSNSを活用すれば、より自社とマッチした人材を効率よく集められます。
SNS採用の5つのメリット
SNS採用では、以下の5つのメリットがもたらされます。
・企業の魅力を伝えやすい
・候補者と企業間でのミスマッチが減る
・連絡手段として活用できる
・拡散力が強いので幅広い層へアプローチできる
・導入費用が無料
各メリットが魅力的に感じる方はSNS採用は大変おすすめです。
ここでは、各メリットについて解説していきます。
企業の魅力を伝えやすい
SNSでは、定期的に自社の発信をできるので、会社のホームページや採用媒体よりも詳しく、より深い内容を伝えられます。
採用サイトや自社HPでは載せられる情報が限られており、リアルタイムの情報を伝えるのは難しいのが現状です。
SNSならテキストだけでなく、写真や動画によるアピールも可能となり、リアルタイムの情報を共有しやすくなっています。
さらに、投稿欄のコメントでやり取りしたり、個人当てにメッセージを送信したりと、手軽にコミュニケーションを取れます。
候補者と企業間でのミスマッチが減る
自社の深い部分まで発信できるので、候補者と企業間でのミスマッチが減るので、入社後の早期退職の防止としても有効です。
採用サイトや自社HPの場合、自社の魅力を書くことはできても、今日はイベントを開催したといったタイムリーかつ深い内容までは伝わりません。
SNSでは定期的な発信により、企業の雰囲気や仕事内容などがより詳しく紹介できます。「思っていた会社とは違った」という、応募者(候補者)の認識違いによるミスマッチが防げるのが魅力でしょう。
連絡手段としても活用できる
自社の魅力を発信するだけではなく、SNSは個別での連絡対応ができるため、コミュニケーションを取りやすくなっています。
採用サイトや自社HPからの直接の問い合わせの場合、やり取りはメールとなってしまい、候補者からのアプローチがないと連絡ができません。
SNSであればアプローチしたい候補者がいた場合、企業から直接連絡を取ることでよりマッチした人材を探せます。
候補者としても使い慣れているSNSだと、連絡が取りやすく途中から連絡が途絶えてしまったなんて問題も起きにくくなっています。
拡散力が強いので幅広い層へアプローチできる
XやInstagram、Tik Tokでは、投稿した内容に対しての反響がよりリアルに見られるようになるため、拡散力が非常に強くなっています。
採用サイトや自社HPの場合、ただ提示した情報をみて候補者が選ぶようになり、企業側は受け身の体勢となります。
SNSであれば、リポスト機能やシェア機能などにより、幅広い層へ情報が共有されるので、自社の業務内容や魅力を存分に周知が可能です。
候補者の得意分野や傾向に合わせて発信できれば、よりピンポイントでアプローチすることができます。
導入費用が無料
SNSの導入費用には、無料から低コスト利用できるものもあるので、費用をかけずに広報活動ができるのが特徴です。
SNSによっては月額1万円以下で公式アカウントを導入でき、会社アカウントとして明確に管理するとしても、安く導入できます。
具体的には、LINE(公式LINE)であれば無料・5,000円・15,000円の月額費用が設定されており、基本機能は変わらないものの送信数に違いがあります。
導入費用は無料でできるものも多いため、まずは「無料で様子を見たい」という方におすすめです。
採用活動に使えるSNSの特徴
採用活動に使えるSNSはいくつかありますが、それぞれ特徴が異なります。
採用活動をするのであれば、自社に合ったSNSを選ぶことが大切です、
ここでは、各SNSの特徴について解説します。
X(旧Twitter)
Xは若い世代の多くが活用しており、リツイート機能により、幅広い層へ情報が伝えられるのが特徴です。
拡散力に優れており、さまざまな企業が公式アカウントとして発信を行っており、多くの人に認知されています。
リツイート以外にも、ハッシュタグの活用による拡散やプレゼント企画といった企画も行いやすいのもメリットです。
拡散力に優れたSNSは母集団形成を行いやすいので、採用活動の1つとして取り入れる企業が増えています。
Tik Tok
Tik Tokはショート動画を掲載できるSNSとなっており、10代の若い世代を中心に、非常に人気のあるツールです。
ダンスやユニークな企画を動画で情報発信する内容も多く、バズることで、より多くの人に拡散できます。
企画力が重要となりますが、動画だと親しみが出やすく、若い世代の心をつかみやすいため、母集団形成として活用されているのが特徴です。
実際に弊社でも、「ざっきーとゆってぃー」というアカウントで、66万人ものフォロワーを獲得し、採用活動を行っております。
Instagramは、20代や30代の女性に人気で、ハッシュタグ機能を活用することで、拡散しやすいのが特徴です。
画像だけでなく、動画(リール)で情報発信でき、プロフィールのトップには動画のまとめを掲載できるようになっています。
写真や動画が一覧として表示されるので、見たい投稿をタッチするだけで閲覧できるので、会社の魅力を気軽に発信が可能です。
ビジュアルが非常に重要となるので、ある程度の技術が必要となりますが、若い世代の女性をメインに母集団形成をしたい会社におすすめできます。/strong>
新卒採用にInstagram?!メリットやポイントなどを一挙公開!Facebookは匿名性の強いSNSが多い中、実際の名前で登録する必要があるため、ビジネスシーンで活用しやすいのが特徴です。
XやInstagramよりもお堅いイメージが強いためか、あまり若手世代が活用している印象は少ないものの、ビジネスとしての活用は問題なく行えます。
具体的には、自社の発信をテキストや画像、動画によって行うことができ、グループ機能ではコミュニティとして活用できます。
個人ページとは別に、ビジネスアカウントを作成できるので、実名登録できフォーマルなサイトでSNSを活用したい人におすすめです。
LINE
LINEは幅広い世代に活用されているSNSで、個人同士のつながりに特化しているので、コミュニケーションツールとしての活用に向いています。
企業からの定期的な発信だけでなく、個人間での連絡としても使えるので、就活生とのコミュニケーションツールとして活用が可能です。
さらに、LINEでは予約管理や選考・応募管理といった、採用活動に関するさまざまな業務も行えるのが強みです。
すでに母集団形成は終わっており、就活生の確保や内定者フォローをしたい企業にとって、非常におすすめのSNSとなっています。
新卒採用時のLINE活用術を成功事例をもとに徹底解説|メリットも紹介SNS採用にはデメリットがある?!炎上リスクについても解説
SNS採用は、若い世代の母集団形成や内定者フォローに非常に有効ですが、扱い方によってはデメリットになります。
ここではデメリットととらえられることの多い、SNS採用のポイントと、炎上リスクについて解説します。
SNS採用の導入を検討している方はここの内容をしっかり押さえましょう。
ITリテラシーが低いと炎上リスクがある
SNSでは、「まさか炎上するとは思わなかった」と、何気ない投稿で炎上する可能性があります。
SNSに慣れていない・ITリテラシーが低い従業員による運用だと、投稿した内容で炎上してしまったなんてことは起こりがちです。
もし投稿が炎上してしまうと、会社の信頼やイメージがダウンしてしまうため、企業としては必ず避けなければなりません。
SNSを活用するなら、SNS運用担当だけに任せず、投稿前には社内で確認する・SNS投稿に関するルールや研修を行うなど炎上しない工夫が必要です。
短期的な運用だと効果が薄い
SNSでは、フォロワーの獲得と定期的な発信により、会社の知名度向上を実現できるものなので、短期的な運用だと効果が薄くなることがあります。
SNSは、フォロワーがいなくてもバズることで多く拡散されやすい特徴がありますが、いつどのようなタイミングでバズるかわかりません。
そのため、「定期的な発信によりフォロワーの獲得をしていくこと」「長期的に運用すること」が必要です。
SNSを採用活動に利用したいのであれば、短期的ではなく、長期的な目線で運用することを前提に導入するようにしましょう。
運用コストがかかる
SNS自体には導入には費用がかからないものも多いですが、実際には運用していくための人的コストはかかります。
たとえば、投稿1つでも社内検討が必要なタイミングもあるので、複数人の労力を必要とし、多くの工数が必要です。
さらに、戦略を考えたり動画をつくったりと、運用するにも時間がかかるので、SNS担当者は1人だけではできないこともよくあります。
SNSを使った採用で人件費を割けないのであれば、効率よく運用できるようなツールの導入を検証してみましょう。
新卒採用にかかるコストは削減できる!気になる採用単価や方法について徹底解説発信できるコンテンツが少ない企業には不向き
SNSでは、写真や動画、テキストによる発信を定期的にしなければなりません。
そのため、企業の魅力を伝えられるような、発信できるコンテンツが少ない企業には不向きとなります。
ただ、採用コンサルタントに任せれば、発信できるコンテンツが少ない企業でも、どのような内容を発信すればいいか教えてもらえます。
会社の魅力は、気づいていないだけでどの会社でも多くあるため、効果的に発信したいのであれば、コンサルタントの利用も検討してみましょう。
SNS採用に悩んだらコンサルタントに相談しよう
SNSをプライベートで使ったことのある人でも、採用ツールとしての活用方法がわからずに悩んでしまうこともあるでしょう。
このような時にSNS採用に特化した採用コンサルタントを利用することで、どのように運用していけばいいのかが明確となります。
採マネnext≫では、LINEを使った採用管理ツールを提供しており、併せてコンサルタントによるサポートを受けられます。
また、LINEだけではなく、実際に弊社でもさまざまなSNSを取り入れており、Tik Tokでは「ざっきーとゆってぃー」というアカウントを運用しています。
すでに66万人ものフォロワーを獲得した実績もあり、採用管理だけではなく、就活に関する効果的なサポートが得意です。
まずは話を聞いてみたいという方は、セミナーの開催や資料をご用意していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。