Instagram採用とは、Instagramで新卒採用や企業アカウントを開設し、採用活動を行うことをいいます。Instagramは若い世代を中心に人気の高いSNSとなっており、画像や動画にてさまざまな情報を発信できるツールとなっています。
そのため、企業アカウントを開設して会社の情報を発信する企業も増えており、話題性のある投稿を行いブランディングすることも可能です。
本記事では、Instagram採用とは具体的にはどういうものなのか、そして、メリット・デメリット、ポイントもあわせて解説していきます。
目次
Instagram採用とは
Instagram採用とは画像や動画を使って、会社の情報や魅力を伝えることで、企業のブランディングを行い応募者を増やす採用手法の一つです。
新製品やサービスをリリースした際の広報手法としても活用でき、採用だけでなく幅広い層に会社を認知してもらえることができます。
また、Instagramを見ているユーザーの多くに情報が伝えられるため、顕在層だけでなく今後転職や就職を考えているなどの潜在層にもアピールができます。
さらに、Instagramではアカウントが無くても広告出稿もできるので、アカウントを運用しなくても採用活動が行えるのも特徴です。
新卒採用にInstagramを取り入れるメリット
新卒採用にInstagramを取り入れることで、顕在層だけでなく潜在層にも会社の魅力をアピールできるので、通常の採用活動よりも効率的に母集団形成ができます。
また、最新の情報はありませんが、Instagramの国内アクティブアカウント数は2019年3月時点で3300万を突破しており、より多くのユーザーに情報を提供可能です。
そのため、写真や動画により会社の魅力を多く伝えられるような投稿を行い、自社のブランディング化ができれば、採用活動も効率化されます。
若い世代に知ってもらう機会が増えると、新卒採用時にも多くの学生が興味を持って選考へ参加するため、メリットは大きいでしょう。
Instagramの開設は無料なのでコスト削減できる
Instagramの開設は無料で行えるため、採用コストを抑えつつ新しい採用戦略を進められるのがメリットです。
長期的に運用して自社のブランディングを行い、しっかりとフォロワーを集められれば、母集団形成も容易となり採用広告費用の削減にも繋がります。
例えば、採用戦略やInstagramの運用で人材が必要となるので人件費はかかりますが、Instagramで選考に参加する学生数が増えれば複数の採用媒体は不要でしょう。
そのため、採用媒体を最小限に絞って採用活動を行えるようになり、コスト削減につながります。
写真や動画で企業の魅力を伝えられる
Instagramは写真と動画に特化したSNSとなっており、会社の雰囲気を十分に伝えやすくなっています。
会社のイベントや新商品を画像で伝えたり、社員紹介を動画で投稿したりと、視覚的にアピールが可能です。
また、流行りの動画を社員が参加して撮影したものを投稿している会社も多くあり、ユニークさと面白さで人気の出ている企業も多くあります。
アイディア次第で、多くのフォロワーを獲得しやすくなり、会社を知ってもらえる機会も増えるのがメリットです。
自社のブランディング化がしやすい
Instagramは、会社の魅力を発信しやすいため、自社のブランディング化がしやすいのが特徴です。
画像や動画で会社の魅力を伝えることで着実にフォロワーを獲得できれば、企業のファンを増やすことにつながります。
多くの企業が少子高齢化により採用難に悩まされており、欲しい能力を持った人材を獲得するにしても会社の魅力が低ければ内定辞退されてしまいます。
しかし、Instagramを活用して会社の魅力を発信しファンになってもらえれば、この会社で働きたいという強い意識が芽生えます。
その結果、内定辞退の防止や早期退職のリスク軽減ができ、長期的に活躍してくれる人材の獲得がしやすくなります。
SNS採用を導入するかどうか迷いがある方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
>>SNS採用はメリットが多い?導入効果から炎上リスクまで徹底解説
若い世代に会社を知ってもらいやすい
Instagramは、若い世代に非常に人気のSNSとなっているため、新卒や第二新卒といった年代に効率的にアプローチができます。
新卒採用の場合、初めての就職となるためどの企業がいいのかわからないと悩んでいる学生も多いでしょう。
Instagramでどのような会社なのか雰囲気を知ってもらい、魅力的だと感じてもらえれば、選考に参加してもらいやすくなります。
効率よく新卒採用を行うのであれば、Instagramも活用しながら採用を進めていくのが良いでしょう。
Instagramを採用活動で活用する際のデメリット
Instagramは、X(旧Twitter)やLINEといったテキストに特化したSNSとは異なり、画像と動画を駆使してフォロワーを獲得しなければなりません。
そのため、画像や動画作成に時間がかかる・デザインを考えられる人材を集めなければならないなど、デメリットはいくつかあります。
また、ハッシュタグを有効活用しなければ、認知度拡大しづらいこともあるため、運用時にはしっかりと分析もする必要があります。
他にもインターネットリテラシーの低い担当者が運用してしまうと、企業にマイナスイメージがついてしまうかもしれないため注意が必要です。
Instagramだと認知拡大には向かない場合がある
Instagramは拡散力が低いため、X(旧Twitter)のようにバズることで認知度拡大するといった手法が使えません。
そのため、おすすめに乗れるように定期的に情報発信をしたり、ハッシュタグを駆使して多くの人に見てもらえるような工夫が必要です。
運用していてもなかなか反応がないといったことが多く、すぐにフォロワーを多く獲得できるかというと難しくなっています。
どのような投稿が、自社の求めている人材に届くのかを分析し、長期的な運用が必要だという前提で計画を立てましょう。
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適切な投稿をしないと悪いイメージが定着する
Instagramは多くの人が閲覧できるSNSなので、投稿内容を適切に管理しなければ悪いイメージが定着してしまいます。
例えば、流行りの動画に習って社員達で動画を撮ったとしても、コンテンツが過激すぎると会社のイメージが悪くなる可能性があります。
他にも多くの年代の人が見るコンテンツなので、幅広い視点でコンテンツを作成しなければ、一部の層から批判的な意見が出ることもあるでしょう。
また、ネットリテラシーの低い運用担当者が独断で投稿してしまうといったことがあれば、情報漏洩や機密情報の漏洩などのリスクもあります。
Instagramの投稿する社員の教育をしっかりと行い、必ず第三者のチェックをした後に投稿をするなど、適切に運用できる体制が必要です。
定期的な運用が必要になる
多くのSNSでいえることですが、定期的に投稿を行わなければフォロワーの獲得につながりません。
月に1~2回といった少ない投稿だと、フォロワーはなかなか増えずに、認知度の向上にはつながりません。
また、InstagramはX(旧Twitter)のような拡散力の高いSNSではないので、できれば2日に1回など短いスパンで定期的な運用が必要です。
短期間での運用だと効果が出ないのがSNS採用の特徴のため、長期的な視点で運用することを考え、取り入れることをおすすめします。
新卒採用にInstagramを取り入れるポイント
Instagramは、若い層から大きな指示を得ているSNSのため、取り入れることで新卒採用を効率化できるようになります。
例えば、この会社なら楽しく働けそうだ・この会社で私も商品を作ってみたいなど、入社したいと思ってもらえる動機を作るいい機会となります。
そのため、しっかりと自社の魅力をInstagramで伝えるのであれば、欲しい能力を持った人材の分析から、アプローチ方法まで綿密な計画が必要です。
ここからは、新卒採用にInstagramを取り入れるポイントについて詳しく解説していきます。
Instagram内で広告の出稿も検討する
Instagramは、長期的な運用をしなければフォロワー獲得が難しい可能性があるため、Instagram内での広告出稿も検討してみてください。
広告出稿にはお金がかかりますが、多くの人の目につきやすいため即効性があります。
具体的にはインターン開催や会社説明会などを広告出稿することで、母集団形成の一環として活用可能です。
Instagramでの投稿だけでなく、予算と相談にはなりますが広告の出稿も同時に行うことで、より大きな効果を得られるでしょう。
- ターゲット像は明確にしておく
- 年齢
- 学歴・資格
- 価値観
- 性格
採用活動を行う際には、SNSに関係なくターゲット像の明確化は非常に重要です。
どのような人材を採用したいのかを明確にすることで、画像や動画をどのように作成すればいいのか、検討しやすくなります。
また、ターゲット像を詳細に決めておくことで、ハッシュタグや投稿時間などをより分析しやすくなり、比較的短期間で効果を得られるでしょう。
この時、採用担当者だけでターゲット像を決めるのではなく、経営陣や現場担当者の意見も踏まえつつ決定していきましょう。
会社のイメージを存分に伝える企画を考える
Instagramは、テキストでの訴求よりも画像と動画が重要となってくるため、会社のイメージを存分に伝えられるようにアプローチしていきましょう。
具体的には、採用アカウントを作成するのがおすすめで、採用担当者自身の人間性が伝えられればファン化しやすくなります。
また、採用担当者の視点で会社のことを紹介できれば、よりユーザーに寄り添った投稿ができます。
あらかじめどのような投稿するのかは社内で検討すると思いますが、採用担当者もしっかりと会社のことを把握した上で運用を進めていきましょう。
ハッシュタグを忘れず、ハイライト機能も活用
Instagramは、ただ投稿するのではなく#(ハッシュタグ)が重要なため、効果があると思われるハッシュタグは惜しみなく使っていきましょう。
1つの投稿で使えるハッシュタグは30個あるので、関連するワードをピックアップしてつけておくことで、より多くの人の目に止まります。
効果の薄い誰も使っていないようなハッシュタグではなく、多くの人が閲覧しやすい言葉をピックアップし、忘れずに投稿につけるようにしましょう。
また、Instagramにはハイライト機能も搭載されており、アカウントのトップページ上部に情報をまとめておくことができます。
ハイライト機能を活用して、わかりやすいように情報整理しておくことで、より学生に投稿を見てもらえる機会になります。
会社紹介・担当者・イベント情報など、項目に分けてハイライトを作成するようにしましょう。
流行に乗ったストーリーを作成する
Instagramではユニークな投稿が日々多くされており、中でも話題の動画を多くの人が模倣してストーリーであげています。
ダンスであったり、ちょっとした寸劇であったりとさまざまなユニークな投稿があるので、運用者のリソースがあるのであれば面白いコンテンツを作るのも良いでしょう。
しかし、企業アカウントで運用しているということを忘れずに、過激すぎる投稿をするのは、イメージダウンに繋がるのでおすすめしません。
会社のイメージも保ちつつ、流行りに乗ったストーリーを作成するのも、多くの人に見てもらえるポイントです。
新卒採用に悩んだら採用コンサルティングを利用しよう
売り手市場の現代では、自社の欲しい能力を持った学生に入社してもらうのは非常に困難となっております。
そのため、InstagramやX(旧Twitter)、TikTokなど、SNSをうまく活用しながら採用活動を行っていくことが大切です。
しかし、実際にInstagramを使ってどのように採用活動を行えばいいのか、わからずに悩んでいる方も多いかと思います。
そんな時は、採用コンサルティングに相談することで、どのように会社をSNSでアプローチしていけばいいのか明確になります。
弊社アローリンクでは、採用活動にお悩みの皆様をサポートできる、採用コンサルティングを行っております。
また、LINEを活用した採用管理ツールの採マネnext≫も提供しており、合わせてご利用いただくことでより母集団形成から入社までを効率化できます。
Instagramを活用した採用活動においても知見がありますので、お悩みの際はぜひ弊社までご相談ください。